• 東エルサレムでの銃撃の後、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区での急襲で7人を銃撃

エルサレム：占領下のヨルダン川西岸地区でのイスラエルによる軍事作戦によって、7人のパレスチナ人が負傷した、とパレスチナ保健省は18日に発表。併合された東エルサレムのユダヤ人入植地近くで、銃撃により2人のイスラエル人が負傷してから数時間後のことだった。

この銃撃事件は、イスラエルでの殺害事件とともに、ヨルダン川西岸地区での襲撃事件や急襲作戦の最中に行われた。

パレスチナの省の報告によると、ヨルダン川西岸地区の北部の都市での襲撃後、「実弾射撃により軽傷」を負った6人はジェニンの政府系病院に行き、銃撃を受けたもう1人は近くの病院に入院したとのこと。

イスラエル軍による声明により、ジェニン難民キャンプで 軍事作戦が実行中であったことが確認されたが、詳細は明かされなかった。

イスラエル当局は18日早朝、東エルサレム近くのシェイク・ジャラーで、パレスチナ人と思われる武装犯人が2人のイスラエル人を負傷させたと発表。乗っている車に発砲した後のことだった。

「逃走した容疑者を追うため、警察官が現場を捜査しています」と警察は声明で述べた。

イスラエルの治安部隊が近隣の道路を封鎖する中で、AFPの記者は警察官がパレスチナ人の家に入るところを目撃している。警察犬だけではなく、ドローンやヘリコプターも捜査を支援している。

道路の封鎖を実行している警察官は、車や人が近隣地域の中心地へ入れないよう規制し、重武装した部隊は同地域をくまなく探した。

警察は現場近くで犯人の銃を発見したと発表。敬虔なユダヤ教徒が頻繁に訪れる場所であるシメオン・ザ・ジャストの墓（ヘブライ語ではシモン・ハザディク）の近くだった。

発見された武器は、パレスチナ人がヨルダン川西岸地区で製造している、メイクシフトのカルロ短機関銃であると確認された。

ハダサー病院は銃で撃たれて軽傷を負った48歳の人を受け入れ、シャーレゼデク医療センターは50代の重傷を負った男性を治療中であったとそれぞれ発表した。

捜索は午前10時（GMT-0700）の2分間のサイレンによって一時中断させられた。第二次世界大戦中にナチスにより殺害された600万人以上のユダヤ人に敬意を表する、イスラエルによる「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」を祝うものだった。

エルサレムのモシェ・ライオン市長は、市役所で行われたセレモニーで、ホロコーストから学んだ大きな教訓の1つは「我々に危害を加えようとする者を前にしても、決して無力であってはならない」ことだと述べた。

AFP記者によると、午前中遅くになり、ほとんどの治安部隊はシェイク・ジャラーを後にし、道路は開放され車両の流れも通常通りになった。

2021年5月のイスラエルとガザ武装勢力との間での戦闘に至るまで、シェイク・ジャラーは、イスラエル人の入植組織によるパレスチナ住民追放に反対する抗議活動の中心地だった。

また、パレスチナ人地区の占領に反対する、イスラエル人によるデモが毎週行われている場所でもある。

今回の襲撃は、ヨルダン川西岸地区の南部グーシュ・エツヨン・ジャンクションで、パレスチナ人女性がイスラエル人男性を刺して重傷を負わせた事件の1日後に発生した。

犯人の女性は、治安部隊によって撃たれ重傷を負い、病院へ搬送された。

イスラエルとパレスチナの公式情報に基づくAFPの集計によると、この紛争によって今年、少なくとも96人のパレスチナ人、19人のイスラエル人、1人のウクライナ人、1人のイタリア人が命を落とした。

この集計に含まれているのは、パレスチナ側の戦闘員、未成年を含む民間人、そしてイスラエル側の未成年を含む民間人がほとんどと、アラブ少数民族3人だ。

AFP