
ハルツーム:スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は19日に出した声明の中で、戦闘発生時にメロウェ空港にいたエジプト軍部隊をハルツームに移送する予定を明らかにした。
ロイターが引用しているこの声明によると、RSFは「状況が許せば」エジプト軍部隊をカイロに引き渡すと述べた。
国際的な仲介のもとで合意された停戦は早くも破られ、戦闘が始まって5日目の19日も爆発と激しい銃撃がハルツームを揺るがした。
停戦の失敗は、この国の支配権をめぐって戦っている二人の将軍が、長引く可能性のあるこの紛争において互いの粉砕を決意していることを示唆している。
戦闘が中断する気配がないため、絶望と恐怖の中で何日も自宅に閉じ込められていたスーダン国民が逃げ始めていると、目撃者は伝えた。
ハルツームの複数地区の住民らがAP通信に語ったところによると、女性や子供を含む数百人が荷物を持って、ある者は徒歩で、ある者は車にぎゅうぎゅう詰めになって逃げ出しているという。
まだハルツームに残っている医師会主事のアティヤ・アブダラ・アティヤさんは、「ハルツームはゴーストタウンになっています」と話した。
権力をめぐる両将軍の戦いによって、何百人ものスーダン国民が集中砲火の中に捕らわれている。両軍は15日以来、ハルツーム、隣接するオムドゥルマン、その他の国内主要都市の住宅地で、重機関銃、迫撃砲、空爆により戦闘を繰り広げている。
世界保健機関(WHO)によると、この5日間で300人近くが死亡した。しかし、戦闘が続いているせいで近づけないため多くの遺体が路上に放置されており、死者数はもっと多い可能性が高い。
24時間の停戦が18日の日没から19日の日没まで発効する予定となっていた。これは、より長期間の停戦への拡大を期待して戦闘停止を実現しようとした、これまでで最も具体的な試みだった。
複数報道機関