



カイロ:ジル・バイデン氏は2日、女性の地位向上と若者の教育促進を目指して中東、北アフリカ、ヨーロッパを巡る6日間のツアーにおける2つ目の目的地、カイロに到着した。
ファーストレディは1日にヨルダンのアンマンでフセイン皇太子とサウジアラビアの建築家ラジワ・アル・サイフ氏の結婚式に出席した後、エジプトの首都カイロに到着した。バイデン氏は3日にモロッコを訪れ、5日にツアーの最終目的地ポルトガルに向かう。
ヨルダンで行われた結婚式には、英国のウィリアム王子とキャサリン妃を筆頭に著名人がそろって参加した。これは中東地域にも深い意味を持ち、長年の安定を誇るアラブ国家の継続性を強調するものとなった。
エジプトは、中東で米国の経済・軍事援助を最も多く受けている国に含まれており、米国の長年の同盟国である。しかし、近年、米国の議員は、援助にあたり人権の改善と改革を条件として設けようとしている。
バイデン氏は、エジプトの大統領夫人エンティサール・アメール氏に滑走路で迎えられ、後にアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と面会した後、首都の技術専門学校を訪問した。
バイデン氏の報道官であるヴァネッサ・バルディビア氏は先週、AP通信に対し、ファーストレディのエジプト訪問は教育プログラムを支援する米国の投資にも焦点を当てると語った。
2013年に政権を握って以来、エルシーシ政権は反対派に対し広範囲にわたる弾圧を監督し、数千人を投獄してきた。同政権はイスラム主義の政敵だけでなく、民主主義を支持する活動家、ジャーナリスト、オンライン批評家も標的にしている。
バイデン氏は、ファーストレディとして今回初めて中東を訪問する。2月にはナミビアとケニアを訪れた。
AP通信