• ウクライナの指導者 サウジアラビアでの会談は和平交渉への足がかりとなりうると発言

ジェッダ／キエフ: ウクライナとその同盟国は木曜日、サウジアラビアが今週末ジェッダで主催する会談で討議される和平青写真に対する世界的な支持を集めた。

外交関係者らは、約40カ国の国家安全保障顧問や高官らによる8月5日と6日の会合が、ウクライナにおけるロシアの戦争を終結させるための重要な原則に合意することを期待している。

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、同大統領のウェブサイトに掲載された演説の中で、このイニシアティブは、今秋に開催される世界首脳による和平サミットに向けた足がかりとなり、同大統領が提唱する和平解決のための10カ条に基づく原則に賛同することになるだろうと、ウクライナの外交官たちに語った。

「私たちはこの秋の実現に向けて動いている。 「秋はもうすぐだが、サミットの準備をし、世界のほとんどの国々を参加させる時間はまだある」。

戦争が激化し続け、キエフが反攻によって領土を取り戻そうとしている現在、ウクライナとロシアの間で直接和平交渉が行われる見込みはない。その代わりに、ウクライナはまず、インド、ブラジル、南アフリカ、トルコといったグローバル・サウス諸国を巻き込むことで、欧米諸国を中心とする支援者グループを超えて、和平のビジョンを支持する外交的な大連合を構築することを目指している。

「今回の交渉の主な目的のひとつは、10カ条とは何かという共通認識を最終的に固めることだ」と、ゼレンスキー氏のチーフ外交アドバイザーであるイホル・ゾフクヴァ氏は木曜日に語った。

その10項目とは、ウクライナの領土保全の完全回復、ロシア軍の完全撤退、食料・エネルギー供給の保護、核の安全性、すべての囚人の解放などである。

しかし、欧米政府関係者は、ロシアと経済的にも外交的にも緊密な関係を維持し、侵略を非難する国際的な呼びかけを拒否している中国抜きでは、このイニシアチブがモスクワにかけられる圧力は限定的なものに過ぎないと認めている。

木曜日には、中国がジェッダ会談に参加するかどうかは不明だった。北京は6月下旬にコペンハーゲンで開かれた前回の会議に招待されたが、出席しなかった。

「インド、ブラジル、その他の主要パートナーが参加するだけでなく、中国がテーブルに着き、実際に平和について話し合うことが重要だと思う」と欧州委員会の高官は述べた。

サウジアラビアは、紛争解決に向けた努力において、外交的に重要な役割を果たすことを熱望している。ゼレンスキー氏は5月にジェッダで開催されたアラブ連盟サミットに出席し、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が仲介の用意があることを表明した。

別のEU関係者は、「ウクライナの従来の同盟国がそう簡単には手を出せないような世界各地に手を伸ばした」と語った。