
アラブニュース
ロンドン: 駐サウジアラビア英国大使は、サウジアラビア政府の環境保護・環境維持事業を称賛した。
紅海の沿岸都市であるウムルジは、サウジアラビアにおける最も美しいビーチの一つであることを誇りにしているところだが、ニール・クロンプトン英国大使は同地において、サウジアラビア政府が、最近発表した「サウジ・グリーン・アンド・中東グリーン・イニシアティブ」によって気候変動と闘うことを約束したことを称賛した。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が先週発表したところによると、このイニシアティブではこの地域における炭素排出の60%削減を目標にしている。これを実現するため、地域が直面している環境問題と闘うために諸国が連携するよう呼びかけられている。植林プロジェクトや海洋環境保護のための取組なども計画されている。
#WATCH: Saudi Arabia's @NCW_center rescued 37 #dolphins stranded in Umluj on the #RedSea coast pic.twitter.com/sLZ48ZkB8w
— Arab News (@arabnews) March 24, 2021
クロンプトン大使は、このイニシアティブにおいてサンゴ礁など紅海の環境を保護することに注力されていることは重要であると発言した。紅海の環境はイルカや海亀など海洋生物にとって非常に重要であり、海洋生物の存在は観光地としてのこの沿岸地域の魅力を増している。
「この地域には、最近になって発表された、すばらしい観光プロジェクトが数多くあり、それらのプロジェクトは環境を保護したり、環境の多様性を保護したり、後続の世代のためにこの地域を保護したりすることをも目的としている」とクロンプトン大使は述べた。
クロンプトン大使は、ソーシャルメディアで最近公開された動画にも注目した。この動画では何十頭ものイルカがウムルジの海岸に打ち上げられている様子が映っている。ウムルジはサウジアラビア北西部のタブク地域にある。前月のアラブニュースの報道によると、強風と荒天のため、40頭を超えるイルカが動けなくなっていた。
ボランティアや数人の当局者が救援活動を迅速に行い、そのおかげでイルカの多くは救出され、紅海に戻すことができた。だが7頭は死亡してしまった。