アラブニュース
リヤド:サウジアラビア当局は、これまでのものより感染力の強い新型コロナウイルス変異株の感染拡大を懸念して、UAE、エチオピア、ベトナムを発着する渡航を、事前の許可なしに禁止する。内務省が3日早朝、発表した。
同省によると、この3カ国を発着する航空機運航は7月4日(日)午後11時に一時停止される予定だ。この日時以降にサウジに到着した者は、サウジ国民であるかどうかにかかわらず、施設内で隔離される必要がある。現行の規則にのっとり、それより前に帰国したサウジ国民は隔離されない。アフガニスタンからの入国も一時停止されている。
この3カ国や、他のサウジが渡航を禁止している国を訪れ、サウジ到着の少なくとも14日前に出国した外国人には、この制限は適用されない。
サウジアラビア人は、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けている、もしくはウイルスに感染後、回復していることを条件に、5月17日からサウジ国外の特定の国への渡航を許可された。1回目のワクチン接種しか済ませていない人は、渡航前に14日間待つ必要がある。感染後、回復した人は、陰性反応が出た後、6ヵ月待ってから渡航する必要がある。
1月にサウジアラビアは、国際便の運航停止の解除日を3月31日としていたが、より多くの人がワクチン接種を受けられるようにするため、解除日は延期された。
サウジの保健当局によると、2日の新型コロナウイルス新規感染者は1338人で、新たな死者は16人。