
ハラー・タシュカンディ
リヤド:サウジアラビアの非営利団体アルバルサム・インターナショナルとその外科医チームが、イエメンやタンザニアなど6カ国におよぶ2,524名の患者たちに医療支援を提供していることを、同団体が最近発表した。
アルバルサムは、サウジアラビアの心臓専門医兼理事局長であるエマード・ブハリ医師の指揮のもと、2017年にスイスに創設され、世界中の恵まれない住民たちに無料で医療サービスを提供している。
同組織には医療のさまざまな分野を専門とする7つのチームがある。心臓血管医療、眼科医療、小児医療、心臓カテーテル、小児泌尿器治療、集中治療、呼吸器治療である。
ブハリは組織の背景となる啓示として、クルアーン第22章77節を引用した。―「あなたがた信仰する者たちよ、あなたがたの主に屈服してひれ伏し、主を崇拝しなさい 、そして善行を為しなさい ―あなたがたは成功するであろう」
「まずは主の恩寵によって、次にチームの多大な努力や情熱、そして私たちに寄付してくれる人々の寛大な支援によって、私たちは人道的サービスで善行を為すことができるのです」とブハリはアラブニュースに語った。
総計
目の患者560事例。
患者数2,524名。
子供の外科手術46件。
問題となっている国のニーズに合わせて毎回特定チームを組んで派遣すると彼は説明する。「もし緊急外科手術の必要があれば、10名ほどの大規模な外科チームを派遣します。訓練や教育を提供するための医師を派遣するのであれば、4名ほど送ったりします」。各派遣に必要な資金は、さまざまな病院からの寄付で賄っている。
医師たちは、患者のフォローアップ治療もできるよう全力を尽くしており、回復をモニタリングしている。
「適切なケアを提供する十分な手段があるとわかるまで、私たちはどこにも行きません」とブハリは述べた。
「私たちが去ったあとに現地の医療チームが治療を続行できるように、必要とあらば私たちが彼らを教育し、必要なら電話やスカイプでフォローすることもします」
これまで同組織は、心臓切開手術、心臓カテーテル治療手術、心臓超音波診断、白内障手術、そしてさまざまな小児外科処理を含むサービスを提供してきた。
同組織は人種、信条、性別を問わずすべての患者を平等に治療するとブハリは言う。
「イスラム教は私たちに、ひとつの命を救うことは人類すべてを救うのと同じだと教えており、アルバルサムはそのやり方で組織の仕事を成長・拡大させ、人道的行為に爪痕を残してきました」