• 文化省のサウジコーヒーフェスティバルは10月1日まで開催
• 午後の一杯のために集うことは、人々を結びつける深い価値がある

ハイファ・アルシャマーリ

リヤド：コーヒーはサウジアラビアの文化に深く根ざしており、ほとんどの地域の人々は、自宅でも職場でも、毎日午後遅くか早朝に温かいコーヒーを味わっている。  

ほとんどすべての商業地域や住宅街には、店々の間に居心地の良い地元のコーヒー店がある。 

訪問者にサウジアラビアのコーヒーを紹介し、サウジアラビアの遺産の一部としての役割を強調するために、サウジ文化省はキング・アブドゥラー金融街（KAFD）の東部で9月28日から10月1日まで「サウジコーヒーフェスティバル2023」が開催される。

あらゆる年齢層を対象としたこのフェスティバルは、サウジコーヒーの歴史、栽培方法、準備・提供方法について学ぶ機会を訪問者に提供する。

サウジコーヒーは、コーヒー豆を黄金色になるまで焙煎して作られる。その後、コーヒーは煮出し、濾さずに濃い飲み物として提供される。サフラン、カルダモン、クローブなどのスパイスも、風味とコクを出すために煮出したコーヒーに加えられる。サウジコーヒーは、その苦味とバランスをとるためにデーツやデザートと一緒に提供される。 

マディーナ出身で、主にリヤドに住んでいるサウジアラビア人のヌーラ・アル・ハルビ氏は、「日が沈むと、私たちはコーヒーとデーツを持ってきます」と述べた。 

アル・ハルビ氏は子供時代のエピソードを話してくれた。「子供の頃、叔父の一人がマディーナで農場を経営していたのを覚えています。近所の人たちは、毎晩、日没の祈りが終わると、彼の農場に集まってコーヒーを飲んでいました」

コーヒーに人気があるとはいえ、王国の一部の地域では、午後の時間帯に紅茶など他の飲み物を好む。

コーヒーや紅茶などの温かい飲み物を専門に扱う地元企業に勤めるハシド・アディール・モハメド氏は、「紅茶を好む人もいれば、緑茶を好む人もいます。それらの飲み物にも独特の準備方法があります」と述べた。

コーヒーと紅茶を扱う会社でゼネラルマネージャーを務める起業家アナス・アル・バルーチ氏は、アラブニュースの取材に応じ、彼の出身地であるマディーナの人々の午後の温かい飲み物に関する風習について語った。

「マディーナでは、ティータイムは午後遅くに始まり、日没までです。しかし、コーヒーは日没から夕方にかけて飲みます」とアル・バルーチ氏は述べた。

「ブラックコーヒーは朝に出されます」

家族志向の文化では、午後の一杯のために集まることは、同じ家に住む親戚であれ、同じ地域に住む隣人であれ、人々を結び付ける深い価値がある。