ドバイ:日本映画『君たちはどう生きるか』、『パーフェクト・デイズ』、そして山崎貴監督が23日、アカデミー賞にノミネートされた。
オスカーとして知られるアカデミー賞は、毎年映画界のクリエーターに贈られる賞である。3月10日にハリウッドで開催される予定。
スタジオジブリの宮崎駿監督による『君たちはどう生きるか』は、長編アニメーション部門賞にノミネートされた。
2023年公開の映画の中で最も待ち望まれた作品のひとつと言われ、これまで作られた日本映画の中で最も製作費がかかった作品である同アニメーション映画は、12歳の眞人が、アオサギからまだ生きていると知らされた母親を捜すために古い塔に入る旅を描いている。
同作はゴールデングローブ賞最優秀長編アニメーション映画賞を受賞し、BAFTAアニメ映画賞にもノミネートされた。
ディズニー映画『マイ・エレメント』、Netflix映画『ニモーナ』、スペイン・フランス映画『ロボット・ドリームス』、そして『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と並んでノミネートされている。
さらに、日独合作映画『パーフェクト・デイズ』が国際長編映画賞にノミネート。
本ドラマ映画は、役所広司演じるトイレ清掃員の平山が、思いがけないさまざまな出会いを経て、過去を少しずつ明らかにしていく姿を描いている。役所は2023年、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。
ドイツ人監督ヴィム・ヴェンダースによる本作は、日本人監督作品以外で初めて日本作品としてノミネートされた。
本作は、イタリア映画『Io Capitano』、スペイン映画『雪山の絆』、ドイツ映画『The Teachers’ Lounge』、イギリス映画『関心領域』と共にノミネートされている。
さらに、日本の映画監督で視覚効果スーパーバイザーの山崎貴は、日本映画『ゴジラ−1.0』で視覚効果賞にノミネートされており、同監督およびチームは本部門にノミネートされた初の日本制作チームとなる。
山崎監督は、日本アカデミー賞6部門、アジア映画賞3部門、報知映画賞3部門を受賞。また、『永遠の0』や『STAND BY ME ドラえもん』など、数々の名作を手がけている。
日本出身でアメリカ人の特殊メイクアップアーティストのカズ・ヒロも、アメリカ映画『マエストロ: その音楽と愛と』でメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネート。
ヒロはこれまでにも2017年と2019年に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』と『スキャンダル』で同賞を受賞している。