エルサレム:開始から2か月以上が経過し、ガザ地区での戦争が続く中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は10日に、ハマスの戦闘員に降伏するよう呼びかけ、パレスチナのイスラム主義組織ハマスの終焉は近いと述べた。
「戦争はいまだ継続中だが、これはハマスの終焉の始まりだ。ハマスのテロリストらに告げる。もう終わった。(ヤヒヤ・)シンワルのために死ぬな。今すぐ降伏せよ」と、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップの名前を出して声明で述べた。
「この数日で、数十人のハマスのテロリストが我が軍に投降した」と、ネタニヤフ氏は述べた。
しかし軍は、戦闘員の投降の証拠を公開しておらず、ハマスはこういった主張を否定している。
およそ1か月前にイスラエルのヨアフ・ガラント国防大臣が、ハマスはガザの「支配力を失った」と述べた。
ハマスは10日夜にガザでのイスラエル軍との戦闘における成功を誇示した。
ハマス政治局幹部のイザット・アル・リシュク氏は、歴史はパレスチナの武装組織ハマスの「最も明白な勝利としてガザを記憶するだろう」と述べた。
「ガザで占領の終結が始まった」と、リシュク氏は語った。
ハマスは、10月7日のイスラエルに対する史上最悪の攻撃でこの紛争を引き起こした。イスラエルの集計によると、この攻撃で約1,200人が殺害され、およそ240人の人質がガザへと連れ去られた。
イスラエルは容赦ない軍事攻撃により応戦し、これによりガザの広範囲が瓦礫と化しており、女性と子どもが大半を占める少なくとも17,997人が死亡したと、ハマスが運営する保健省は発表している。
AFP