
サウジアラビアの、ファッション&ライフスタイルのコンテンツクリエーター、マナール・マーベラスさんは、大学在学中にデザインと裁縫に対する情熱に目覚め、すぐに自分の作品をソーシャルメディアで紹介し始めた。
「ファッションへの情熱は偶然の産物で、実は大学でファッションの授業を、1学期間だけ受けなければならなかったんです」と彼女はアラブニュースに語った。
「既成概念にとらわれない、クリエイティブなアイデアを視聴者と共有するのが好きなんです。 私の視聴者は、ファッションが好きだったり、私のコンテンツを見て触発されたりして、同じような興味を持つ同年代の女の子たちです」と彼女は語った。
作品をデザインし、縫製している過程を共有する彼女のTikTokは、300万回再生され、70万人のフォロワーがいる。
「ちょっと切って、ちょっと縫うだけで、一枚の布をアートに変身させることができるなんて、魔法のように感じました」と彼女は続けた。
マーベラスさんは、ソニークリエイターズコンベンションに参加し、モデルとして作品を披露したほか、コンテンツクリエイター志望者に、ビジネスや成功の秘訣、そして自身の情熱を仕事にする方法についてアドバイスした。
「ファッション&ライフスタイルのコンテンツクリエイターとしての私の仕事は、衣料品からスキンケア、メイクアップに至るまで、グローバルブランドやローカルブランドとのコラボレーションのために、王国中を飛び回っています」と彼女は語った。
TikTok以外にも、マーベラスさんは自身のユーチューブ・チャンネルで新進気鋭のファッションデザイナーをサポートし、彼らがこの業界に参入する道を開いている。
「私のユーチューブ・チャンネルでは、ひねりを加えた裁縫への情熱を分かち合っています。バンダナからボトムスを縫ったり、プラスチックでコルセットを作ったり、古いジーンズをデニムジャケットにリサイクルしたりしています」と彼女は語った。
マーベラスさんには、最初から友人や家族の後ろ盾があり、彼女のサポーターだった。
しかし彼女は、ネットいじめのようなソーシャルメディアの問題が、いかに彼女の活動を妨げていたか、そしてそれをどのように克服したかについて言及した。
「ソーシャルメディア上のいじめは、最近当たり前のことになっています。私がしていること、そして私がみんなに勧めていることは、そのコメントを無視することです。特に、その人がただあなたを傷つけようとしていることが明らかな場合はね」と彼女は続けた。
彼女は、建設的な批評は常にありがたいものであり、自分の作品を改善する為に視聴者の意見を聞き、視聴者を洞察してフィードバックを受けている、と語った。
「でも、ただあなたを貶め、嫌な気分にさせたいだけの人はミュートすべきです」と彼女は続けた。
そして、サウジアラビアには、伝統衣装の多様性だけでなく、才能豊かでクリエイティブなデザイナーが多数いるため、王国はより有益なファッションイベントを必要としていると考えている。
「サウジアラビアには、才能がありクリエイティブなデザイナーが多数いるので、彼らの作品は国内外で評価され、賞賛されるべきです。王国でより多くのショーが開催されることは、デザイナーだけでなく、国にとっても有益なことでしょう」と彼女は語った。
マーベラスさんは、サウジファッション委員会は長年にわたり、このセクターにとって重要な役割を果たし、イベントなどを企画し「サウジ100ブランド展」などのプログラムを通じて新進デザイナーを支援してきたと語った。
「これからのデザイナーには、大きな夢を見ることを止めないようにとアドバイスしています。 今こそ私たちが輝き、思いがけないものを創造する時なのです。誰にでも可能性はあります」と彼女は続けた。
マーベラスさんは、本物志向のファッション・コンテンツクリエイター志望者に、3つのアドバイスを教えてくれた。
「まず、他のクリエイターの真似をしないことです。トレンドを追うのは良いことですが、それが自分のコンテンツと個性に合っている場合に限ります。そして、継続が大事です。最後に、自分に合ったスケジュールをたて、それを必ず守ることです」と彼女は結んだ。