東京:ハロウィーンはまだ数ヶ月先かもしれないが、日本ではお化け屋敷シーズンのピークを迎えている。
東京のある不気味な施設では、血走った目をした着物姿のお化けたちが、まるでゾンビのようにうめき声をあげながら、苦悶の表情を浮かべて訪問客に向かってくる。
日本では8月中旬の「お盆」に先祖の魂が神棚に戻ると信じられているからだ。
そのため、お化け屋敷を訪れることは、蒸し暑いこの季節の清涼剤とされる。
屋内テーマパーク「ナムジャタウン」の薄暗いアトラクションから出てきた18歳の成瀬美里さんは、友人の島田ひまりさんと「涼みに」来たとAFPに語った。
「気づかないうちに冷や汗をかいていました。それくらい怖かったんだと思います」と、同じく18歳の島田ひまりさんが憔悴して言葉を失っている横で、この女子大生は語った。
気候変動の影響もあり、日本の夏は厳しくなっている。
「去年も暑かったけど、今年はもっと暑く感じる。数年後はもっと暑くなるんでしょうね」と成瀬さんは言った。
今年、日本は126年前に記録が始まって以来最も暑い7月を過ごし、気温は平年より2.16度高くなった。
東京都心部だけでも、先月123人が熱射病で死亡した。気候変動に煽られた異常な熱波により、都内では記録的な数の救急車が出動したと自治体は発表している。
AFP