ジェッダ:文化は王国北西部に位置するアル・ウラーの観光の基本要素である、とサウジ国営通信(SPA)は最近報じた。
アル・ウラーを訪れる人は皆、数千年にわたる豊かな歴史に反映されたこの地域の古代遺産について学びたがる。そのため、歴史ファンや旅行ファンにとっては、バケットリストの目的地となっている。
アル・ウラーは、12世紀に出現した古代都市を中心としており、泥レンガで建てられた約900軒の家屋がある、とSPAは報じている。
かつては、香木を積んだ交易キャラバンが近くを通り、約300万本のヤシの木が生い茂るオアシスを見下ろすことができた。
その中には高さ45メートルの要塞がそびえ立ち、14の門を含む町の城壁の見張り台と防御要塞として機能していた、と資料にある。
現在、町には地元の商店、レストラン、カフェが数軒あり、家族連れや各国からの観光客に保養地を提供している。
アル・ウラーの旧市街は、2022年に世界観光機関によって、世界中の32の観光村の中から、すべての選考基準を満たし、世界最高の観光村のひとつに選ばれた。
同地は、観光客に数多くの観光オプションを提供している。地質学的多様性と見事な岩層で際立つ自然の景観の中で、砂漠旅行、キャンプ、澄み切った空での星空観察、自然保護区、登山などを体験することができる。
ジャバル・イクマはアル・ウラーで最も著名な史跡のひとつで、何百もの古代の碑文や岩の彫刻があることから「アラビア半島最大の野外図書館」と呼ばれている。
同時に、ユネスコの世界遺産に登録されているヘグラ地区を筆頭に、歴史的遺跡や考古学的遺跡を探索することもできる。ここでは、ナバテア人の墓、さまざまな碑文、発掘現場を発見することができる。
アル・ウラー王立委員会は毎年、さまざまな芸術・文化イベントを開催しており、今度の「ウィンター・アット・タントラ・フェスティバル」もそのひとつだ。
このイベントでは、流鏑馬やテント張りなどの伝統的なスポーツのほか、探検ツアー、古代王国フェスティバルをはじめとする芸術・文化展示などが行われる。