日本の実力派声優である折笠富美子氏は、以下のようなアニメシリーズで知られている: 『BLEACH』の朽木ルキア役、『コードギアス』のシャーリー・フェネット役、『リトルウィッチアカデミア』のロッテ・ヤンソン役、『鋼の錬金術師』のリザ・ホークアイ役など: また、ビデオゲームでは『ストリートファイター』の春麗役などなどだ。
舞台俳優としてキャリアをスタートさせた折笠氏は、アニメのオーディションを受け、『GTO』の冬月あずさ役で声優デビューした。
日本文化から最もインスピレーションを受け、日常生活に取り入れていることについて、折笠氏は「茶室や床の間のように、余白や空間の美を大切にする先人たちの侘び寂びの美意識は生活の中に取り入れようと見習っています。空間を大切にし、ひとり静かに五感を研ぎ澄ませる時間が好きです。あと日本画家の「伊藤若冲」が好きで美術館に観に行きます」と語った。
折笠氏は『BLEACH』の朽木ルキアの声優として知られ、アラブニュース・ジャパンの独占取材に対し、ルキア役に抜擢された経緯や、長年にわたって声を演じてきた経験を次のように語ってくれた。「ルキア役もオーディションでした。アニメ化する時にルキアはどんな声なのか、スタッフの皆さんも想像がつかなかったそうです。私は最初、別の役でオーディションにいったら“ルキアの声も聞かせてください”と言っていただき、何度かオーディションをして、最終的に原作の久保帯人先生にも声を聞いていただいて決まりました」
「物語の中でのルキアの心の成長と共に、私もたくさんのことを学び感じられる、尊敬しているキャラクターです」
また、ゲーム『ストリートファイター』の春麗の声優としても知られる折笠氏は、春麗役に抜擢された経緯や、長年にわたって春麗の声を演じてきた経験について、「春麗役もオーディションでした。オーディションの帰り道にこれからオーディションに向かうリュウ役の高橋広樹くんとすれ違い“頑張ってね”と話した思い出があります。後日二人とも決まってとても嬉しかったです。もともと人気タイトルのゲームで、私はシリーズ4からの春麗役を務めています。インターネット普及などの時代と共に世界へ、すごいスピードで波及した感じがしています。今やeスポーツですもの!世界中の強い人達が集まってひとつになっていっています」と語った。
「ストリートファイター4以降は、日本の色々なゲームとのコラボがあったり、パチスロになったり、より春麗を身近に感じていただけているみたいです。日本の奈良県橿原市に春麗の銅像も立っていますよ。長く声を務めさせていただけていることに感謝しています」とのことだ。
『あたしンち』が大好きでマンガを集めて読んでいたという折笠氏は、オーディションの話がきて「みかん」役に決まった時はとても嬉しかったという。
この作品について、「ずいぶん時は経ちましたが、今もたくさんの方に楽しんでいただいています。今年は公式YouTubeチャンネルで『あたしンちNEXT』というタイトルで新しいお話も配信されていますよ」と同氏は述べた。
先月クウェートで開催されたCFCCのイベントに招待された国際的なセレブリティの一人である折笠氏は、イベントでのファンとの交流をとても喜び、「たくさんの作品を通じて私のことを知ってくださったクウェートの皆さん、お招きいただきありがとうございました。中東の方々はとても優しくて人へのリスペクトがある素敵な輝きを持った方ばかりでした。言葉の壁を越えて、みんなでいっぱい笑いました。また会いたいです」と述べた。
現在進行中のプロジェクトとして、『BLEACH REBIRTH OF SOULS』という最新ゲームが発売になる。また、日本の幼児向け教育番組「おかあさんといっしょ」で瓢箪の子ども「やころ」の声優もやっている。明るくて楽しい番組なので、大人の中の子ども心で中東の皆さんにも観てほしいと語る。
アニメやゲームの企画で声優を目指す人へのアドバイスと聞かれ、折笠氏は「声優になることに限らず、夢を見ることって大切だし素晴らしいと思います。アドバイスのようなものは持っていませんが、私は自分を信じることと、人とのご縁を大切にお仕事をしています」と締めくくった。