ラワン・ラドワン
ジッダ:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が金曜日に予防接種を受け、それをきっかけに新型コロナウイルスワクチンの登録者数が急増したようだ。
保健省が国内の接種計画を展開するのに従って、先週の木曜日までに約50万人がワクチンに登録していた。
しかし、タウフィーク・アル・ラビーア保健大臣によると、その翌日にワクチンを接種している皇太子が撮影されると、ワクチン接種を求める人の数が1時間で5倍に急増したという。
予防接種率も、最大1万人がすでに接種を受けており、急速に高まったと考えられる。
一方、王国内の新型コロナウイルスの感染者数は減少を続けており、変異種もまだ確認されていない。
しかし、アブドゥラ・アシリ予防衛生担当副大臣は、新型コロナウイルスは真の脅威であり続けていると警告し、注意を強く促した。
「確実にわかっていることは、これらの変異種ではウイルスの動き方や人への感染力が変わらず、その結果深刻な症状が出るということだ」と副大臣は話した。
変異種は新型コロナウイルスの他の株よりも有害であるわけではなさそうだ、とアシリ副大臣は述べた。
「変異種がなければ、コロナウイルスに2回感染することは稀だ。人体がつくり出す抗体が最大で4、5ヶ月間は2回目の感染を防ぐことができるからだ」と、副大臣は語った。
ジッダでは、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港南ターミナルの予防接種センターで、医療従事者が予防接種を受け始めた。予防接種プログラムの第一段階が最前線のスタッフに焦点を当てているためだ。
王国内の日々の感染者数は、200人以下で安定している。土曜日には163人の新規感染者が報告され、パンデミックが始まって以降の感染者数は36万2066人に増加した。
現在感染している人の数は2886人で、そのうち383人が重症となっている。
また、新たに計189人の回復が報告され、回復した人の数は35万3004人に増えた。王国内の回復率は97.49%となっている。
新型コロナウイルスが引き起こした合併症で8人が死亡し、死者数の合計は6176人に増加した。