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アラブと日本のステレオタイプと戦う鷹鳥屋明の探求

08 Oct 2019
アラブの衣装を正しく着ることに非常にこだわり、アラビア語の会話力の向上 に熱心な鷹鳥屋。(提供)
アラブの衣装を正しく着ることに非常にこだわり、アラビア語の会話力の向上 に熱心な鷹鳥屋。(提供)
日本南部の大分市で生まれ育ち、高校を卒業して東京に上京した鷹鳥屋。 ( 提供)
日本南部の大分市で生まれ育ち、高校を卒業して東京に上京した鷹鳥屋。 ( 提供)
Updated 14 Nov 2019
08 Oct 2019

「私は中東にいると体重が増え、日本だと減ります。」アラブ世界を何度も訪れた後、シャムス・カマー(Shams Qamar)と名乗り始めた日本人の鷹鳥屋明は、この地域でそのような経験をしたり観察したりしてきた。

彼曰く、アラブのホスピタリティは「直接的で力強い」のに対し、日本のホスピタリティは「間接的で少し静か」だ。アラブの食べ物、文化、衣装のとりこになった彼が身に着ける衣装には情熱がこもっている。

鷹鳥屋のInstagramのページは、アラビア砂漠を背景にアラブの伝統的民族衣装のカンドゥーラ(kandoora)とトーブ(thobe)を身に着けた写真や、おそらくアラブ世界で最も人気のある飲み物、ヴィムト(Vimto)を飲んでいる写真であふれている。

しかし、これは彼にとって、ただの楽しみ以上のものだ。 彼は衣装を正しく身に着けることに非常にこだわり、アラビア語の会話のスキルを向上させることにも熱心だ。「私にとって他に重要な事は、料理のカブサ(kabsa)とmaqboosです」と彼は語る。

鷹鳥屋は日本の南部の大分市で生まれ育ち、高校卒業後に上京した。その後、筑波大学で歴史学を専攻し卒業した。

「学生時代も、中東と中央アジアに非常に興味がありました」と彼は語る。彼の人生は27歳で変わった。日本で最大の電機メーカーの1つである日立製作所で働いていたとき、彼はサウジ日本間の青年交流団の一員としてサウジアラビアを訪れるチャンスを得たのだ。

それ以来、鷹鳥屋のアラブのあらゆるものに対する情熱は冷めることはなかった。

彼はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、パレスチナで働いた経験があり、東京に拠点を置いているにもかかわらず、できるだけ頻繁にこの地を訪れている。

アラブ文化を愛するきっかけとなった経験を鷹鳥屋はこう語る。「私が日本で働いていたとき、アルコールにはいつも悩まされていました。男性が酒を飲むことはかっこいいと思われていたのですが、私はそれが好きではありませんでした。『男だったら、飲まなきゃいけない』とまで言われるのです。」と、これは今ではそんなことはないと急いで付け加えながら語った。

このようなことは、サウジアラビアでは必要ないと分かった時、彼のアラブ世界への愛が芽生えた。

「デーツをつまみながらアラビアコーヒー飲むだけで、とても快適でリラックスでき、簡単に友だちになれるのです」。サウジの男性は「私はアルコールを飲まないという事実を歓迎したのです。」と付け加えた。

それは、鷹鳥屋がアラブの人々とその文化に近づくために必要だったきっかけで、これはほんの始まりにすぎなかった。

彼は公にアラブ人として服を着るのが好きになった。次は食文化に出会い、鷹鳥屋はその体験を次のようにまとめた。「デーツ、デーツ、デーツ、コーヒー、コーヒー、コーヒー、カブサ、カブサ、カブサ、ハラワ、ハラワ、ハラワ」

これは、アラブ文化に属するという、彼の中にさらに深く染み込んでいる感覚の表現だった。彼はそれをサウジアラビアとアラブ世界全般の歴史の中に位置づける。

「私は歴史を専攻しました。オスマン帝国や大英帝国の支配から逃れ、独立を保ったアラブ王国を大いに尊敬しているのです」と彼は述べた。

鷹鳥屋は、まだ達成していないことのリストを掲げている。「もっと多くのアラビア語の単語や表現を勉強し、日本とアラブ諸国との架け橋になりたい」と彼は語った。

彼によると、両国ともお互いにステレオタイプがあり、ほとんど情報がない。「私はこういった状況を終わらせたいのです。日本人にアラブ世界についての正しい情報を提供し、その逆もまたしかりです」と彼は語った。

鷹鳥屋は、ステレオタイプの背後にある真実に関しては少しばかりお茶目になる。「Wasta(コネクション)、はい、ビタミンWは、日本文化でも非常に効果的です。これをコネ(コネクションの省略)と呼びます」

しかし、彼は、スケジュールと時間厳守の概念が2つの文化で異なると指摘する。「日本人は1分の遅れさえ気にし、時々、時間に厳しすぎて柔軟性に欠けています。アラブ世界では、先延ばしにすることが多いのですが、問題を完全に解決するのです」と彼は語った。

「これはポジティブ、ネガティブもしくは良し悪しといった、単純な問題ではないのです。だからこそ、ステレオタイプは私たちだれもが避けることのできる誤解へとつながるのです。」

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