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オマーンとイラン、ガスパイプライン・油田開発契約に調印

オマーンのモハメド・アル・ルムヒ石油・ガス相。(AFP file photo)
オマーンのモハメド・アル・ルムヒ石油・ガス相。(AFP file photo)
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05 Jun 2022 03:06:32 GMT9
05 Jun 2022 03:06:32 GMT9
  • イランへの制裁は、プロジェクトの実行に対する障害となっており、新たな取引の実行も困難にする可能性がある

マスカット:オマーンとイランが両国の海上国境に沿って2つのガスパイプラインと1つの油田を開発する契約を結んだと、オマーンのエネルギー相が土曜日に発表した。イラン大統領によるオマーン訪問から2週間足らずでの展開となった。

イランのイブラヒム・ライシ大統領による5月23日のオマーン訪問は、イラン核合意復活に向けた国際的な協議が行き詰まり、イランへの制裁が依然続く中で行われた。

その訪問時、両国が石油・ガスに関する了解覚書に署名したと国営オマーン通信が報じたが、詳細は明らかにしていなかった。

土曜日、同通信はモハメド・アル・ルムヒ・エネルギー省の言葉として、合意は「両国を結ぶ2つのガスパイプラインプロジェクトと、ヘンガム油田の開発に関連」したものだったと報じた。

約20年前にイランがオマーンにガスを供給する契約が交わされていたが、プロジェクトはこれまで実現していなかった。

イランへの制裁は、プロジェクトの実行に対する障害となっており、新たな取引の実行も困難にする可能性がある 。

ヘンガム油田は、アラブ首長国連邦に近く戦略的に重要なホルムズ海峡に位置している。
オマーンはイランと政治的・経済的に緊密な関係にあり、2015年にイランと米国が当初の核合意に至った際には仲介役となった。

2018年には、米国が一方的に核合意から離脱してイランに対する厳しい制裁を再開したことで、イランに約束からの後退を促した。核合意の復活に向けた断続的な協議は昨年4月に始まった。
2015年の合意はイランに対し、核開発の制限と引き換えに厳しい経済制裁の緩和をもたらした。

オマーン湾を挟んでイランと向かい合うオマーンは、新型コロナパンデミックでは経済的打撃を経験した。2020年にはGDPが6.4%減少し、政府の債務は急増した。

昨年には、高い失業率や解雇に対するめったにない抗議行動が発生した。

ライシ大統領によるオマーン訪問は、2021年8月の就任以降、湾岸諸国への2回目の訪問だった。

2月にはカタールを訪問し、タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長殿下と会談し、ガス輸出国の会議に出席した。

AFP

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