• 人工知能ツールがレバノンを「深く理解」することで、問題に効果的に対処できるようになるとAnNahar紙が伝えている。
• レバノンでは2年以上大統領不在が続いている

アラブ・ニュース

ロンドン：レバノンの新聞社AnNaharは、誰が大統領に就任すべきか、長年の行き詰まりを打開すべく、大統領職務を遂行できるよう設計された、世界初の人工知能を発表した。

アラビア語の日刊紙AnNaharによると、「AI大統領」と名付けられたこのプログラムは、同紙に掲載された90年にわたる「公平なジャーナリズム」のアーカイブをもとに設計したものだという。このプログラムは、歴史的データと現在の出来事を分析し、政治的、法律的、行政的な問題に対して解答する。

レバノンの歴史に対する「深い理解」によって、「AI大統領」はレバノンの現在の課題に対して「公平な視点」を提供することを目指している。

AnNaharの編集長であるナイラ・トゥエニ氏は、レバノンの現在の問題と、それに対する潜在的な解決策についてソフトウェアにインタビューを行った。

レバノンは、長期にわたる社会経済危機に直面しており、人口の80％以上が貧困に陥っていると報告されている。

レバノン議会による大統領選出の試みは、13回失敗に終わったが、同国は2年以上大統領不在の状態が続いている。

同氏は、「AI大統領」が政治的膠着状態を打破し、政府に対する信頼を回復する一助となることを期待している。

「このまま事態が進行するのを黙って見過ごすことはできません。これほど長い間大統領が不在であることは容認できず、国に悪影響を及ぼしています。議会が大統領を選出できないのであれば、国民がレバノンに大統領を誕生させることになるでしょう」」と同氏は語った。

「AI大統領 」は、ウェブサイト「OurPresident.ai」を通じてアクセスでき、レバノンの政治に関する質問に答えてくれる。