東京:第37回東京国際映画祭(TIFF)は、国際交流イニシアチブの強化、業界の未来を担う人材の育成、そして女性のエンパワーメントを支援するプログラムの実施に焦点を当てると、TIFF会長の安藤裕康氏は火曜日に東京で行われた記者会見で述べた。第37回TIFFは、10月28日から11月6日まで東京の中心部で開催される。
「ここ2〜3年の間に、私たちはフェスティバルを再び活性化させるために変更をいくつか行ってきました」と安藤氏は述べた。「私たちは、政府機関や企業との連携を確立し、強固にすることができました。TIFFはようやく市民の皆さんに認知され、評価を得られたと感じている」
「さらに国際交流プログラムへの取り組みを深めています。TIFFラウンジは、そのような国際交流のプラットフォームである。今年のTIFFでは、将来のための人材育成にも注力し、女性のエンパワーメントにも焦点を当てています」
日本外国特派員協会で行われた記者会見では、入江悠監督の映画『あんのこと』の特別上映も行われ、予期せぬ初夏のヒット作となった。
入江監督は、「日本映画監督特集」の「監督インフォーカス」としての地位について謙虚に語った。「正直なところ、なぜ私が『日本映画監督特集』の『監督インフォーカス』に選ばれたのか少し戸惑いました。特に私の世代には、多くの素晴らしい日本の映画監督がいて、彼らはすでに映画業界で確固たる地位を築いています。しかし、このような名誉は人生でそう頻繁にありません。この映画が私のフィルモグラフィーにおいて特別な作品になるだろうと感じたので、喜んでその栄誉を受け入れました。今回のTIFFでのミニ回顧展が、私自身の作品を改めて見つめ直す機会になればと思います」
TIFFのプログラミングディレクターである市山尚三氏は、「日本映画監督特集」についてさらに説明した。「『日本映画監督特集』は、確立された監督よりも、どちらかと言えばインディペンデントな監督に焦点を当てたセクションです。ただし、必ずしも新人や才能の発掘を期待されている監督である必要はありません」