
東京:震災に見舞われた福島の広告塔として起用された人気ポップ・グループが、低迷する日本のエンターテインメント業界を襲った最新のスキャンダルを受けて解散することを発表した。
5人組のTOKIOは、今や悪名高い日本のボーイズバンド帝国、ジョニー&アソシエイツから1994年に誕生したが、この帝国は2023年、故創始者による数十年にわたる少年への性的虐待の発覚を受けて崩壊した。
近年、TOKIOは3人組に縮小され、最後のとどめの一撃として、メンバーの一人が不祥事を起こしていたことが明らかになり、水曜日に解散を宣言した。
國分太一氏(50)の不祥事をめぐる詳細は不明で、公式発表では「コンプライアンス・プロトコル違反」と曖昧に表現されている。
共同通信を含む日本の主要メディア数社は、無名の情報筋の言葉を引用して「セクハラとみなされかねない行為」を挙げている。
「TOKIOが皆様の信頼と支持を取り戻すことはもはや不可能と判断しました」と、水曜日に発表されたグループの声明は述べている。
TOKIOは、音楽的な成功だけでなく、2011年に巨大な地震、津波、原発事故によって打撃を受けた日本の福島地域の大使という、もうひとつの顔を長い間持っていた。
TOKIOと福島の関係は震災以前からあったが、その後、復興への取り組みや食の安全を推進するためにメンバーが起用され、さらに深まった。
福島県庁には「TOKIO部」という部署があり、ミュージシャンと協力して地域の魅力を発信している。
「長年にわたり、国分太一氏は私たちに寄り添い、福島のことを広めてくれました」と福島県は声明を発表し、TOKIOの解散を「非常に残念」と述べた。
「TOKIOが本県の復興に果たした貢献は大きい」と付け加えた。
国分氏の不名誉な転落は、日本の芸能界を揺るがす最近の一連の大スキャンダルの最新作にである。
その後社名を変更したジャニーズアンドアソシエイツは2023年、創業者の故ジョニー喜多川氏が数十年にわたって10代の少年や青年に性的暴行を加えていたことを認めた。
最近では、J-POP界の大スターからテレビ司会者に転身し、今年初めに引退を発表した中居正広など、知名度の高い有名人が性的暴行疑惑に巻き込まれている。
中居の騒動は、若い女性が業界の有力者との会食や飲み会への参加を強要されるという有害な文化にスポットライトを当てた。
AFP