


日本を代表する写真家、森山大道の大規模展が、現在、東京都写真美術館で6月2日から9月22日まで開催されている。
戦後の日本における現代社会と伝統的価値観の対比を描いた挑戦的な白黒の画像で知られる森山の写真は、日本の都市の路上を通して得た体験を中心に扱っている。
2019年ハッセルブラッド国際写真賞を受賞した森山は、50年前に写真を撮り始めて以来、同じ制作様式を維持し、彼のザラザラし、しばしばぼやけた、ハイコントラストなスタイルは、「アレ、ブレ、ボケ」(粗く、ぼやけて、ピントが合っていない)と表現されるようになり、一貫して変わっていない。
東京のにぎやかな大都市にレンズを向けた彼の最新の展覧会は、「進化し続ける」をテーマに、カラーとモノクロの最近の作品を展示しており、彼の写真スタイルが如何にして抽象的なオブジェクトに生命を与え、動きの感覚を静止画像に与えるかを垣間見ることができる。
この展覧会では、『記録』シリーズ、『Pretty Woman』(2017年)、『東京ブギウギ』(2018年)など、展示されている森山のすべての作品を含むハードカバーのカタログも話題となっている。
ビジュアルのコレクションには、大竹昭子と写真評論家の甲斐義明による論考が添えられており、森山の作品の際立って影響力のある写真様式について洞察を加えている。
森山の作品の詳細については、東京都写真美術館のウェブサイトを参照されたい。