アミン・アッバス　ドバイ

初の黒人経営者によるアニメスタジオD’ART Shtajio（デ・アート・シタジオ）のCEOであるアーセル・アイソム氏は、アラブニュース・ジャパンに対し、同スタジオの目標は、西洋と東洋のストーリーコンセプトの橋渡しをし、世界中の観衆に多様なストーリーを伝えることに主に焦点を当てることだと語った。

アーセル・アイソム、ダーネル・アイソム 、ヘンリー・サロウといった、才能のある黒人アーティストが2016年にD’ART Shtajioを設立した。

アラブ・ニュース・ジャパンに対し、同スタジオのアートディレクターであるアイソム氏は、「コマーシャル、ミュージックビデオ、短編映画、長編映画」の制作に取り掛かったと話した。

人気アニメシリーズで、多くの日本のアニメスタジオを支援したとも話した。

「最近制作した作品の中で最も大きなものの一つは、Netflixオリジナルの『SOUND & FURY』です」とアイソム氏は話した。

アイソム氏は、D’ART Shtajioの長期的な目標は、創造的・視覚的な違いを見つけることだと説明した。

「今は、私たちが誰であるかが、私たちをスタジオとして区別していると思います」と同氏は述べた。

アイソム氏は、アニメ業界で勉強し、働くために2005年に初めて日本を訪れた、と話した。大阪に引っ越し、神戸、京都、奈良、和歌山などを訪れた。

黒人経営者によるアニメスタジオの創設者である同氏は、アラブニュース・ジャパンに、映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を見て、アニメ業界に入る気になった、と話した。

「ほとんどの人は、アニメの中のキャラクターが好きですが、私は、アニメの外観に興味がありました。特に背景に」と同氏は語った。

「私は、サンフランシスコのアカデミー・オブ・アート大学でアニメーションを勉強しました。実は、そこでD’ARTの『The Doll』というアニメーションのコンセプトを作りました」と同氏は付け加えた。

懸命の努力を鼓舞する「頑張る」や「忍耐力」という日本語を、日々の生活に取り入れている、とアイソム氏は説明した。

「先輩*たちの一生懸命な姿と、今の自分より優れたアーティストになりたいという気持ちに実に感銘を受けました。彼らは「頑張る」という言葉を何にでも使いました」と同氏は話した。

自身のキャリアを通して直面してきた課題の話になり、最大の課題は「プロセスを完全に理解し、十分に偉大なアーティストになることです」とアイソム氏は話した。

高い目標を目指しているアニメーションアーティストは、「練習し、毎日絵を描き、技術を学ぶ」べきだ、とアイソム氏は話した。

D’ART ShtajioのYouTubeチャンネルにはビデオブログもあり、そこで彼らはアニメ業界に関するさまざまな話題について議論している。

* 先輩とは、小倉工房の職場の先輩全員のことを指します。