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ジッダ:芸術家コミュニティが力を合わせ、長さ33メートルの壁画という形で多文化都市メッカの持つ芸術性を更に高める。
壁画は、メッカとターイフ・アル・ハダを結ぶアル・アワリ橋に美的なタッチを加えることを目的として、タワン・スペシャライズド・コントラクティングとの協力のもと、ビジョン・パイオニアズ・グループとともにコミュニティが参加して作られた。
14日超にわたり、サウジアラビアの15人の画家たちが70時間以上かけて作業を行った。壁画は現代的アラビア書道を用いたデザインとなっている。Sunbuli書道は1900年代初頭にトルコ人書道家アリフ・ヒクメットが創り出したもので、ディワニ体から派生したものだ。ディワニ体の文字はかつてオスマン帝国の皇帝が使用していたもので、その文字には滑らかで調和的な流れがある。Sunbuliは文字を力強く尖った形にするためこれに僅かな変更を加えている。
このイニシアチブは地域の景観を美しく飾り、道路や橋を装飾し、意義のあるアート作品や絵画を公共の場に蘇らせることを目的としている。
メッカ市の美化・人道化管理責任者であるモウサ・ビン・スレイマン・アル・ソービ氏は、イニシアチブの立ち上げにはメッカ市のモハメド・ビン・アブドラ・アル・クワイヘス市長と、建設・修繕担当次官でエンジニアのズハイール・ビン・アブドゥルラフマン氏のフォローアップ、そして庭園と美化の監督者ハニ・ビン・ハセム・ナシリ氏らが関わっている。
ビジョン・パイオニアズ・グループのラヤンビン・ワスフィ・マクラン会長は、この自発的イニシアチブは若いサウジアラビア人たちの力を借りて聖なる街の都市景観を芸術的に改善することを目的としていると述べた。また彼は、「このイニシアチブは参加する若者たちの才能に光を当て、彼らの社会的責任感向上を促進することも目的としている」と付け加えた。