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リヤド:土曜日リヤドで開催されたアジアチャンピオンズリーグ決勝第一戦でアル・ヒラルは1-0で日本の浦和レッド・ダイヤモンズを下した。
fifa.comによれば AFCチャンピオンズリーグにおいてサウジチームが浦和に勝利したのはこれが初めてである
アル・ヒラルはホームでの勝利を引っさげ、11月24日埼玉スタジアムで開かれる決勝第二戦に1点リードで臨む。
afc.comによると土曜日、浦和をホームに迎えたアル・ヒラルは最初から意図を鮮明にボールキープをコントロールし浦和にプレッシャーをかけ続けた。一方浦和は陣容をコンパクトに保ちながら執拗に食い下がった。
試合開始から20分間は両チームとも互いに見事なディフェンスでゴール際をよく守り、得点の大きなチャンスはあったもののゴールキーパーの出番はなかった。
14分、鈴木大輔が身を躍らせてセバスチャン・ジョヴィンコのボールを跳ね返したが、その3分後今度はアリ・アル・ブライヒがアル・ヒラル側ボックスから関根貴大が蹴ったボールをブロックした。
29分サレム・アル・ドサリの右側からのクロスがジョヴィンコに渡り、残すはゴールキーパーを突破するだけとなった時、サウード国王大学スタジアムを埋め尽くした観客はゴールを確信した。
ジョヴィンコは福島春樹を突破してフィニッシュを決めようとしたが、青木拓矢がどこからともなく現れゴールラインからボールを蹴り出した。
得点のチャンスを逃したアル・ヒラルはそれ以上ゴールに近づいて得点するのは無理だと諦めかけたが、その瞬間は2分後にやってきた。
福島がカリージョのコーナーからのヘディングを待ち受けて処理、ボールはゴールラインから離れたところにいてノーマークだったアル・ブライヒに渡った。しかしボールはディフェンスされて大きく横に逸れた。
再開後ラズヴァン・ルチェスク配下の選手たちは中断地点からボールを拾い、その後も浦和にプレッシャーをかけ続けた。
試合開始から1時間、ついに日本のディフェンスが音を上げた。カリージョがムハンマド・アル・ブライクのクロスを受けとり、ここで 日本のゴールキーパー福島が致命的なミスを犯してカリージョのゴールを許したのだ。リードしたアル・ヒラルはボールをキープしてリスクを抑えたため、続く30分間の得点のチャンスは2回にとどまった。これはいずれもジョヴィンコによるものだった。
74分、かつてユベントスのフォワードだったジョヴィンコはボックス外からシュートを決めようとしたが福島は冷静にゴールを守った。8分後ジョヴィンコはもう一度シュートを試みたが惜しいところでゴールには至らなかった。
浦和の大槻毅監督は試合後の記者会見で、負けはしたが諦めてはいないと述べた。
大槻監督は、アル・ヒラル側の多くのチャンスを潰し、1失点にとどめたのは彼のチームにとっては良い結果だったと述べ、埼玉で勝利する力は十分にあるとの確信を示した。「ゴールシュートが1回だけだったので我々のディフェンス力を十分に発揮することはできませんでした。今回はこのような結果となりましたが、試合内容から見て第二戦での反撃は十分可能だと考えています」
ル・ヒラルの ラズヴァン・ルチェスク監督は、試合での選手たちのパフォーマンスは素晴らしかったので、得点のチャンスを活かせなかったと選手を責めるつもりはない、と語った。
「バランスを崩さないようにしていくことが重要です。最終的な結果はまだ分かりませんが、第一戦が良い結果だったので埼玉では自信を持って闘えます。我がチームはどのボールにも全力を尽くして闘いました」
「我々のディフェンスは素晴らしく、メンタルもしっかりしていました。使える空間をしっかり活用し、ライバルチームの戦列に空き間を作ろうと試みました。厳しい闘いでしたが、素晴らしい試合ができたと思います」とルチェスク氏は語った。
試合後浦和レッズのストライカー興梠慎三はゴールを決めるのが難しかった、と語った。「仲間には試合中、ゴールは決められそうにないから試合は1-0のまま終わるだろう、と言いました。しかし次は地元スタジアムでもう一度ゴールを狙います。今試合でのベストプレイヤーは唯一ゴールを決めたカリージョ選手でした」
「サウジチームも今回の結果に満足することなく第二戦でも勝ちを取りにくるでしょう」と興梠は続けた。
興梠は、最終的な結果はまだ分からない、とルチェスク氏と同じことを言って話を締めくくった。