

アミン・ アッバース
ドバイ:東映は、伝説的な日本人漫画家、故・石ノ森章太郎氏により1971年制作、放送開始された『仮面ライダー』シリーズの誕生50周年を記念する3つの大型プロジェクトを発表した。
石ノ森章太郎氏は『サイボーグ009』、『仮面ライダーシリーズ』、『スーパー戦隊シリーズ』など、絶大な人気を誇る数々の長寿シリーズを生み出し、マンガ、アニメ、特撮に多大な影響を与えた。
プロジェクト第1弾は、マンガ『風都探偵』をアニメ化で、三条陸氏と佐藤まさき氏が脚本を手掛ける。2009年に放送が開始された『仮面ライダーW』の続編となる作品だ。
『風都探偵』は仮面ライダー史上初のシリーズアニメとなり、2022年夏配信開始予定となっている。
プロジェクト第2弾は、1987年から放送された『仮面ライダーBLACK』のリブート作品『仮面ライダーBLACK SUN』。
監督は白石和彌氏が担当、2022年夏にスタートする予定だ。
白石監督は、「仮面ライダーBLACKのリブートという、とんでもないプロジェクトに身震いしています。仮面ライダー50年の歴史の重さに押しつぶされないように才能の全てを注ぎ込みます。南光太郎と秋月信彦の二人の悲しみの物語が、日本のヒーロー史に新たな爪痕を残せるように頑張ります。ご期待ください」とコメントした。
プロジェクト第3弾は、庵野秀明氏が脚本と監督を担当する実写映画『シン・仮面ライダー』だ。「オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品」を目指して制作される。
庵野監督は「50年前、当時の小学生男子のほとんどが仮面ライダーという等身大ヒーローに憧れ熱中し、自分もその一人でした。50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に、子供の頃から続いている大人の夢を叶える映画、大人になっても心に遺る子供の夢を描く映画という形にし、少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました。」と語った。
庵野監督はまた、このプロジェクトの最初の企画メモから6年経つことにも言及。新型コロナウィルス感染拡大が制作スケジュールに影響し、公開時期が当初の予定よりも約2年にずれ込んだという。