アミン・アッバス
ドバイ:アラブ首長国連邦を拠点とするDark Wingz Productions & Distributionの共同創立者であるサウジアラビア人のナッサール・アル・ナッサール氏は、マンガプロダクションズと東映アニメーション合作の初の長編アニメーション作品『ジャーニー』で、主人公「アウス」のアラビア語版の声を担当する。
アル・ナッサール氏はアラブニュース・ジャパンの独占インタビューで、この映画との出会いは、マンガプロダクションズが行った『ジャーニー』のアウス役の声優のオーディションだったと語った。
「私はそこに参加しました。そして、ありがたいことに、オーディションを受けた多くの人たちの声を審査した後、(マンガプロダクションズの)チームから連絡をもらって、映画『ジャーニー』の主人公のアラビア語版の声に選ばれたと連絡を受けました」と語った。
このサウジアラビアの声優は、すべてのキャラクターには「今までにない新しい声の調子」が求められるため、この役は新たな挑戦だと感じたと付け加えた。
「アウスは主人公なので、彼の声優を務めることには重大な責任を感じました。主人公の声を担当するときはいつも、視聴者をそのキャラクターに引き付け、中心となるように、最高の声を演じるため、たくさんのエネルギーと情熱が要します。」アル・ナッサール氏はこう説明した。
彼はさらに、初のサウジ・日本合作長編アニメーション作品の主演声優を務められて、とても光栄だと言った。
アウスを演じるにあたって苦労したことに関して、アル・ナッサール氏はこう話した。「アウスの声を演じる上で難しかったことの一つは、映画の中の時代を理解することです。イスラーム以前の時代の出来事ですから。この時代に合わせて、物語の中のさまざまな状況でのやりとりや、叫びや感情に、特別な声の調子と演技が求められます。」
彼はアラブニュース・ジャパンに、大きなスクリーンで自分の演技を見ることは「素晴らしく愉快な」体験だったと語った。彼は、あらゆる人から好意的な反応をもらい、喜びを感じた。
『ジャーニー』の他に、アル・ナッサール氏は『さよならの朝に約束の花をかざろう』、『プロメア』、『バイオハザード:ヴェンデッタ』のアラビア語版にも出演している。
彼は、『UFOロボ グレンダイザー』や『宝島』といった昔のアニメシリーズのアラビア語吹き替え版を見て以来、ずっと日本のアニメに熱中しているという。
「私が最近気に入っているアニメシリーズは『ワンピース』です」彼はそう付け加えた。
アル・ナッサール氏は2006年に声優の仕事を始めた。最初の公式の出演作は『さよならの朝に約束の花をかざろう』である。