

ナダ・ジャン
ジェッダ:3つの世代の記憶に息づく幼少時代の純真・希望・夢の声、ラシャ・リズクが、今年のジェッダ・シーズンのゾーンのひとつであるアニメビレッジのグランドオープンを祝してジェッダで熱唱した。
シリアの歌姫リズク氏は、アラビア語バージョンのアニメテーマソングの歌唱で知られており、『ドラえもん』、『ガンダム』、『名探偵コナン』、『キャプテン翼』、『One Piece』、『オフサイド』、『D.I.C.E.』などの100曲以上に参加してきた。
リズク氏は、3夜にわたってシティウォークにあるアニメビレッジのムードを自分のものにした後、日曜にスーパードームエリアで交流イベントを開催した。
https://www.youtube.com/watch?v=fZ_lwj0o9lw
ステージに上がる前に、彼女が歌ったさまざまなアニメテーマソングが会場に流され、全ての大人の中の童心を呼び覚まし、幸福で純真だった過去の日々を蘇らせた。
「ラシャは忘れられない幼少時代の記憶(のひとつ)です。彼女が希望、強さ、幸せについての全てを教えてくれました」とアスマ・アルサッガフさん(23)は語った。「自分の子どもや、その子ども、そのまた子どもといったこれからの世代に紹介していこうと思っています」
「聴きながら育った幼少時代の歌の大半を彼女が歌っているので、彼女(リズク氏)は私の幼少時代そのものです」とファトマ・アブドゥラフマンさん(29)は言う。「この瞬間をずっと夢見てきたので、彼女に会えて雲の上にいるような気分です」
リズク氏は『HUNTER×HUNTER』のテーマソングのアラビア語バージョンでイベントを開始した。それから全世代のファンを歓迎して、語りかけ始めた。
「正直なところ、私がラシャを初めて聴いたのは10代の時で、たちまち彼女の声の虜になりました」とリード・シンディさん(22)は述べた。「彼女に会えたという事実に感激しています」
リズク氏は広く愛されている自身の曲『Remi’s Anti Al-Aman』と『Anastasia’s Ah lo fo Alahlam』の一部を歌って1時間のステージを締めくくった。
観客の多くは1980年代、1990年代、2000年代に子ども時代を過ごした。今では大人になり、子連れでアニメソングのアイドルに会いに来た。
「新しい世代がラシャを知ることができ、彼女の優しさを知って、彼女の歌を聴くようにしたいです。彼女の曲の全てに教訓があるのですから」とライガ・ ザインさん(24)は述べた。
リズク氏はアラブニュースに対し、自分の歌を聞いて育った人々に会って、長年にわたり受け取ってきた愛に報いることができ、感激し、嬉しく思っていると語った。
「人々に会ってこんなに多くの愛をもらえたこと」はジェッダのイベントの中で最も記憶に残るだろうとリズク氏は述べた。「一言一句まで私と一緒に歌う観客の皆さんを見られるのは、これ以上ない体験です。私自身の子どもの成長を目の前で見ているような気持ちです」
リズク氏は、さまざまなアラブ文化や伝統を表現するより多くの地元アニメ作品が世界に広まることを願っていると述べた。「アラブ人についての美しいイメージを世界に届けるあらゆる文化的プロジェクトを応援します」
アニメのテーマ曲を歌う傍らで、リズク氏は3枚のアルバムをリリースし、世界中のオペラハウスやコンサートで歌唱し、ミュージカルや映画に出演し、アニメ映画でアナスタシアの声を担当した。
彼女は吹き替えアニメを放送するアニメチャンネル「スペース・トゥーン」で活躍している。昨年に劇場公開されたサウジアラビアのアニメ映画『ジャーニー』にも声優として参加した。