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日本とネットフリックスの『ストレンジャー・シングス』を結ぶ縁

ブッシュは、「Deal with God」という原題の1985年に出された曲に合わせて、ダンサーのマイケル・エルヴューと、日本の伝統的な長ズボンである灰色の袴をはいて踊る。(Screengrab)
ブッシュは、「Deal with God」という原題の1985年に出された曲に合わせて、ダンサーのマイケル・エルヴューと、日本の伝統的な長ズボンである灰色の袴をはいて踊る。(Screengrab)
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09 Jun 2022 08:06:21 GMT9
09 Jun 2022 08:06:21 GMT9

ダイアナ・ファラー

ドバイ:最近ネットフリックスにて『ストレンジャー・シングス』シーズン4が配信され、ソーシャルメディア上ではファンが熱狂した。視聴者は気付かなかったかもしれないが、日本とこのショーの間には僅かながら接点がある。

この新エピソードのお陰で、ケイト・ブッシュの1985年のヒット曲、「Running Up That Hill(神秘の丘)」が2022年になって初めて全米トップ10ヒットになり、iTunesチャートでは1位を獲得した。

英国シンガーのこの曲は、米国女優、セイディー・シンクが演じる番組の主役の1人、マックス・メイフィールドの物語が展開する中で、重要な役割を担っている。

ブッシュは、「Deal with God」という原題の1985年に出された曲に合わせて、ダンサーのマイケル・エルヴューと、日本の伝統的な長ズボンである灰色の袴をはいて踊る。現代の日本では、袴は一般的に教師、サムライ、武道家、または卒業や結婚などの特別な機会に着用される。

ブッシュは1970年代、榎枝慶之輔氏など日本の一流指導者から2年間、松濤館流空手の手ほどきを受けていたと、ブッシュの兄、ジョン・カーダー・ブッシュ氏が自身の著作、「Kate: Inside the Rainbow」で述べている。

ビデオで使用された袴には、ブッシュが武道を習っていた時代の良き思い出が込められているのかもしれない。

ブッシュは彼女のウェブサイトで、人気番組に彼女の歌が使用されることに興奮しているとコメントした。

彼女は次のように述べた。「『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のすばらしく、実に面白い新シリーズの最初の部分が最近、Netflixで公開されたことを皆さんはお聞き及びかもしれません。楽曲「Running Up That Hill」が起用されていて、この番組(私も大好きです!)を愛する若いファンたちによって全く新しい命がこの曲に与えられています。このことにより、Running Up That Hillは世界中でヒットチャートに載り、全英チャートでは8位に入りました。本当にわくわくすることです!この歌を応援してくれた皆さん、どうもありがとう。7月に公開されるシリーズの残りを息をつめて待っているところです。」

ミュージックビデオ中の二人のダンスは弓矢を引く行動に似ているが、これは曲のカバーアートワークにも現れる。二人は仮面をつけた知らない群衆の間で道を模索するが、群衆に引き裂かれる。

ブッシュは1985年のインタビューの中でこの曲について語っている。「この曲は男女の関係を表しています。二人は熱愛していますが、その関係の力が邪魔となって、不確実性をもたらします」

この曲は、二人が神と取引をして場所を変えることができれば、相手の立場に立つことがどういうことかを理解し、誤解を解くことができることを示していると、ブッシュが続けた。

『ストレンジャー・シングス』新シリーズの配信が始まってから、ファンはこの曲に夢中になった。シリーズ音楽監督のノラ・フェルダー氏はインタビューで、登場人物の「複雑な感情」を良く表現する曲を見つけるように、製作者のダファー兄弟に依頼されたことを語った。

フェルダー氏は、この曲はシリーズが正に必要としているものだったと付け加えた。『ストレンジャー・シングス』での仕事により、音楽監督である同氏は傑出した音楽監督部門で3回ノミネートされている。

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