
アミン・アッバス
ドバイ:著名な声優の小林清志氏が、肺炎のため7月30日に89歳で死去した。1965年のテレビアニメ『宇宙パトロールホッパ』で声優としてデビューし、活躍した。
アニメ『ルパン3世』の公式ツイッターページは「声優の小林清志さんが、7月30日にご逝去されました。『ルパン3世』ではパイロット版をはじめTV、映画と2021年まで次元大介の声をご担当いただきました。半世紀以上にわたるご活躍への感謝と共に、お悔やみを申し上げます。ありがとうございました」と投稿した。
声優の小林清志さんが、7月30日にご逝去されました。
— アニメ「ルパン三世」公式 (@lupin_anime) August 8, 2022
「ルパン三世」ではパイロット版をはじめTV、映画と2021年まで次元大介の声をご担当いただきました。
半世紀以上にわたるご活躍への感謝と共に、お悔やみを申し上げます。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/RZmVAjWc0N
アニメ『ルパン三世 PART6』のキャラクターデザイナーでアニメ監督の丸藤広貴氏は「小林清志さん、お疲れ様でした!!心よりご冥福をお祈りします」とツイートした。
小林清志さん、お疲れ様でした!!
— 丸藤 広貴 Hirotaka Marufuji (@MARUfujiya) August 8, 2022
心よりご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/iurbC1wcfa
日本の伝説的声優の古川登志夫氏(『ドラゴンボール』のピッコロ、『ONE PIECE』のポートガス・D・エース、『うる星やつら』の諸星あたる)は、「小林清志さんの訃報に接し驚いています。業界は元より大学の先輩でもあり、僕が声優として吹き替えデビューした頃、初めてジェームズ・コバーンの声を同じスタジオで拝聴した時の感動は、忘れられません。英語の翻訳などもされ多才だった小林先輩。謹んで哀悼の意を表します」とツイートした。
■大先達、小林清志さんの訃報に接し驚いています。業界は元より大学の先輩でもあり、僕が声優として吹き替えデビューした頃、初めてジェームズ・コバーンの声を同じスタジオで拝聴した時の感動は、忘れられません。英語の翻訳などもされ多才だった小林先輩。謹んで哀悼の意を表します。
— 声優・古川登志夫(青二プロダクション) (@TOSHIO_FURUKAWA) August 8, 2022
小林氏は、『ルパン三世』シリーズ作品で52年間の長きにわたって次元大介という象徴的な役を演じたことで知られた。昨年9月には役を勇退することを発表し、『ルパン三世 PART6』の「EPISODE 0 ―時代―」が次元大介としての最後の出演作になった(『ルパン三世 PART6』の次元役は大塚明夫氏に交代)。小林氏は1969年から次元の声を演じ、勇退するまでは『ルパン三世』シリーズ作品で唯一残っていた初代オリジナルキャストだった。
小林氏は他にも、『妖怪人間ベム』シリーズのベム、『スペースコブラ』のクリスタルボーイ、『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』のエギーユ・デラーズとナレーション、1993年のオリジナルビデオ『ジョジョの奇妙な冒険』のアヴドゥル、『DEATH NOTE』のワタリなど多くのアニメ作品の仕事で知られた。
また、ジェームズ・コバーンの映画で日本語版吹き替えを担当し、テレビ番組、ドラマのナレーターとしても活躍した。