
関西棋院は17日、大阪市の小学3年生、藤田怜央君(9)が英才特別採用試験に合格し、9月1日付で囲碁のプロ棋士になると発表した。9歳4カ月でのプロ入りは、仲邑菫二段(13)の10歳0カ月を更新する史上最年少記録。
関西棋院によると、藤田君は、4歳ごろからオセロのアプリに夢中になった。父親がオセロ教室を探したが見つからなかったため、勤め先近くの囲碁サロンに連れていったのが、囲碁を始めたきっかけという。5歳でアマチュアの初段になり、小学2年の頃からプロ棋士にたびたび勝つようになった。
プロ棋士になるには、原則として日本棋院か関西棋院のどちらかでプロ候補生の院生になり、勝ち抜く必要があるが、関西棋院は今年4月、英才特別採用制度を新設し、藤田君は規定を満たした。
大阪市で記者会見した藤田君は「頑張ります。うれしいです」とはにかみながら話した。対局してみたい棋士は井山裕太四冠と答えた。