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サウジのコスプレイヤーたち:考慮に入れるべき勢力

19 Oct 2019
ドバイで開催された中東フィルム&コミコン(MEFCC)で、コスプレ仲間たちを大混乱に陥れるために現れたマレフィセント。(写真提供: アブドラ・アル・ジュガイマン)
ドバイで開催された中東フィルム&コミコン(MEFCC)で、コスプレ仲間たちを大混乱に陥れるために現れたマレフィセント。(写真提供: アブドラ・アル・ジュガイマン)
ファイナルファンタジーXV最高のガンマン、プロンプト・アージェンタムに見られるように、カツラや武器などのキャラクター用小道具は、デザインを繰り返して完成させるのに何日もかかる。(写真提供:アブドラ・アル・ジュガイマン)
ファイナルファンタジーXV最高のガンマン、プロンプト・アージェンタムに見られるように、カツラや武器などのキャラクター用小道具は、デザインを繰り返して完成させるのに何日もかかる。(写真提供:アブドラ・アル・ジュガイマン)
人々は特定のキャラクターやキャラクターのデザインに自分の愛情を伝えるためにコスプレをする。そのコスチュームは非常に詳細で複雑になる傾向がある。(写真提供:アブドラ・アル・ジュガイマン)
人々は特定のキャラクターやキャラクターのデザインに自分の愛情を伝えるためにコスプレをする。そのコスチュームは非常に詳細で複雑になる傾向がある。(写真提供:アブドラ・アル・ジュガイマン)
クロスドレッシングはコスプレの大きな割合を占め、アニメ『黒執事』の葬儀屋などの男性キャラクターの衣装を女性が着ることができる。(写真提供:アブドラ・アル・ジュガイマン)
クロスドレッシングはコスプレの大きな割合を占め、アニメ『黒執事』の葬儀屋などの男性キャラクターの衣装を女性が着ることができる。(写真提供:アブドラ・アル・ジュガイマン)
Updated 21 Oct 2019
19 Oct 2019

アシール・バシュラヒール・ジェッダ

サウジアラビアはコスプレに関して新顔だが、若者たちが示すビデオゲームやアニメキャラクターに対する強い関心のせいで、ドレスアップ文化は山火事のように広がった。

コスプレとは、コスプレイヤーがアニメや映画、漫画、ゲームのキャラクターの衣装を着てその役を演じる、自己表現の芸術的な形式として定義することができる。

コスプレイヤーは何日も、時には何ヶ月も費やして武器や武装を考案・デザイン・作成し、試行錯誤しながら適切なアイテムを選ぶ。

中にはコスプレを奇抜な趣味と見なす人たちもいる。しかしそれ以外の人たちにとってコスプレはライフスタイルであり、ストレスを解消し、ドレスアップして悩める殺し屋やダークナイトのように演じるのを楽しむ、同じ趣味の人たちに出会うための1つの方法である。

「大事なのは、同じ趣味を持つ人たちと出会うことと、そのコミュニティーが湾岸協力会議加盟諸国とサウジアラビアで拡大するのを見ること」と、31才のアーメド・アル・ヤジディは言う。アル・ヤジディはフルタイム(常勤)の銀行員であり、同時にInstagramではahmeddragunovとして知られるパートタイムのコスプレイヤーである。

アル・ヤジディがコスプレを最初に見つけたのは、2009年にウェブでお気に入りのキャラクターの写真を閲覧している時だった。まばたきしてスクリーンから彼を見返すそのキャラクターは、とても人間っぽく見えた。

「ゲーマーやアニメファンとして全ての子供と同じように成長してきた私は、物語の中のヒーローになりたかった。私が見た人たちは、私の夢の中で生き、スパイダーマンやスーパーマン、あるいは自分自身をそのキャラクターにする独創的な方法で、どんななりたい者にでもなっている人たちでした」と、彼は言う。

一部のコスプレイヤーにとって、移動のしやすさは重要な要素である。アル・ヤジディは自分がコスプレしているキャラクターを最大限に演じながら機敏に移動することができるコスチューム(および鎧と盾)を、オンラインで注文するか、または地元で特注して着るのがお気に入りだ。

「ステージを転々と移動している間に衣装が崩れるのを心配したくない」と彼は言い、適切でない鎧がいかに動きを制限し、キャラクターを演じる邪魔になるか説明してくれた。

サウド・アル・ハザーニは2011年に、コスプレ部門も開催するアニメイベント「BANICONバーレーン」の広告をFacebookで見かけた後、コスプレを始めた。彼は挑戦することを決心し、アニメ「ONE PIECE」に登場する上半身裸のキャラクター「エース」として参加した。

アル・ハザーニ、またはほとんどの人が知る彼の別名ベガ・コスプレは、ゲームやアニメから自分の好きなキャラクターを選ぶことが多い。そしてそのキャラクターが複雑なデザインで、「作るのが困難な」ポーズをとっている場合、彼は望んでその困難に挑戦する。

コスプレイヤーが持つ共通の苦労は、リソースや材料の不足である。アル・ハザーニはほぼ毎回、コスチュームを手作りする。最初はコツを掴むのが難しかったという。

「特定の材料を見つけるのが難しかったが、探す場所が分かり、オンライン市場が利用しやすくなったことで、より簡単に手に入れられるようになった」。そのような困難にもかかわらず、ほとんどの人たちにとってコスプレにはそれだけの価値がある。アル・ハザーニの情熱とエネルギーにはコスプレを通して新たな活力が生まれ、キャラクターを一から作り上げることが彼に目的を与えた。

クロスドレッシングもコスプレでは一般的である。クロスドレッシングでは女性が男性のコスプレをし、その反対も可能だ。コスプレイヤーの一人ワファ・アーメド(Instagramではedithvii)は、2014年に女性だけのコンベンション「GCON」に参加した時に初めてコスプレに挑戦し始めた。GCONで彼女は、「参加者の大多数がコスプレしている」のを目にして驚かされた。

彼女はそれ以来、人気ゲームやアニメキャラクターのコスプレをしてきた。『キャッスルベニア(悪魔城ドラキュラ)』のアルカードや、『ファイナルファンタジーⅦ』のクラウド・ストライフなどだ。後者について彼女は、「製作、進歩、キャラクターの他のファンとの出会い」という点で、一番大好きなコスプレ体験だったと話す。

アーメドが言うには、コスプレで重要なのは「前もって全ての参考資料を集めておくことから始めることと、あらゆるディテールを再現すること。私は練習によって道具類の部品の組み立てや衣服の縫製、そして自分自身でヘアカットができるようになった。必要なことはインターネットで全て手に入る」という。

「私はゼロから始めなければならなかったが、世の中には情報を手に入るための情報源があった」と、彼女は言う。アーメドは家の周りで見つけた材料を使い、自分のスキルを少しずつ積み上げることで、「発泡スチロールのような安価な材料でできた簡単な短剣から、ほとんど自分の身長と同じ150cmの刀まで」、創造力と機転を利かせて作れるようになった。

アハサー出身で現在は本格的なコスプレイヤーになったアブドラ・アル・ジュガイマンにとって、始まりは2012年のことだった。人物の本質を捉えることを楽しんでいた肖像写真カメラマンの彼は、コスプレがコスプレイヤーの本当の心をさらけ出すことに気づいた。

被写体の肖像写真を撮ることに対する情熱によって、このカメラマンはGCCでコスプレ写真家としての評判を獲得することとなった。主催者たちはコンベンションを開催する時に彼になんとか参加してもらおうとする。なぜなら、彼はコンベンションでの体験も写し取るからだ。それにもかかわらずアル・シュガイマンの人柄は謙虚なままだ。彼の主題は参加することだが、それと同じくらい写真を撮ることに誇りを持っている。

「TGXPO、コミコン、ゲーマーズデイなどのコンベンション開催中、私のカメラの前でわざわざポーズを決めるコスプレイヤーたちと出くわした」と、彼は言う。「私が撮った写真を見て、彼らが顔に微笑みを浮かべるのを見ることができた。彼らはその後、それらの写真をたくさんシェアする傾向がある」

コスプレは1970年代に日本で始まった。コスプレ(コスチューム・プレイ)という用語は、1984年に高橋信之によって作られた。

サウジアラビアでは、2011年に開催されたゲームイベント「リヤドTGXPO」で人々がコスプレしたのが最初だ。それ以来、コミコンやGCON(ゲーミング・コンベンション)、その他多くの同様のイベントが後に続いてきた。

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