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第41回シャルジャ国際ブックフェア、112ヶ国から217万人が来場

今年のSIBFは『Spread the Word』というテーマで開催された。
今年のSIBFは『Spread the Word』というテーマで開催された。
今年のSIBFは『Spread the Word』というテーマで開催された。
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09 Dec 2022 01:12:48 GMT9
09 Dec 2022 01:12:48 GMT9

アミン・アッバス

2年連続で著作権売買における世界最大のブックフェアとしての地位を確立した第41回シャルジャ国際ブックフェア(SIBF2022)は112か国から217万人の読者を獲得し、「Spread the Word」というテーマで開催された12日間の祭典は成功裏に幕を閉じた。

シャルジャ書籍局(SBA)が主催するこのフェアの来場者は、男性が54.2%、女性が45.8%だった。そのうち40.8%は16~25歳の年齢層であり、35.1%は25~45歳の年齢層に含まれていた。

SIBF2022は新しい世代の読者を構築するというビジョンを具現化し、21万8千人の学生が来場した。若い学生たちにとって、このブックフェアは年に一度の重要な文化発信拠点であり、図書館に新しいアラビア語や外国の出版物を提供し、コンテンツクリエイター、アーティスト、ソーシャルメディアインフルエンサーなど、お気に入りの作家や文化的著名人に会う機会を促進する。

SIBF2022はイタリアを主賓として迎え、アラブ圏・アラビア半島からの作家、スポーツ界の著名人、知識人、アーティスト、人気のある映画スターが勢ぞろいした。また、シャルジャの文化キャンペーン「何かに夢中になれば、本に夢中になる」を世界に広めることに特化した専門家の多くが参加した。

活気ある文化プログラムのもと、音楽、芸術、詩の夕べなど多様な活動を通じて、このブックフェアは本と人間の生活のあらゆる側面とのつながりを強化し、深めてきた。

フォーラム会場では、アラブと世界の文学に影響を与える最も顕著な問題のいくつかに関する討論と話し合いのための扉を開き、翻訳の課題を探求し、コミュニケーションの未来を掘り下げ、研究、文書化、歴史の重要性についての洞察を提供した。12日間にわたり、SIBFは200を超える文化ディスカッションを開催して、訪問者に充実した教育を提供した。

毎年開催されるこのブックフェアは、出版社を文化イベントの中心に据え、業界の専門家がネットワークを構築し、仲介し、パートナーシップを築く機会を提供する。エジプト、シリア、レバノン、ヨルダン、インド、英国、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、アラブ首長国連邦の26の出版社は、シャルジャ・パブリッシング・シティのフリーゾーンにあるサポート施設とサービスを利用するために登録し、この地域内外に進出するための新しい旅に出発している。

フェアの期間中、シャルジャの最高評議会の一員であり同国首長でもあるシェイク・スルタン・ビン・ムハンマド・アル・カシミ殿下は、第41回SIBFに参加している地域および国際的な出版社の最新書籍を首長国の図書館に装備するために450万UAEディルハムを割り当てるよう指示した。

SIBFのソーシャルメディアアカウントのインプレッションは3,800万回を超え、世界中の700万人以上のユーザーにリーチした。第41回ブックフェアで作成された動画は1,800万人以上が再生し、ハッシュタグ「#SIBF22」は7,800万回のインプレッションを獲得した。さらに、アラビア語や英語でハッシュタグを使用した一般人やメディアからの個別投稿が8,400件あった。

SBAの会長であるアーメッド・ビン・ラッカド・アル・アメリ氏は次のように述べている。「第41回シャルジャ国際ブックフェアには217万人以上が訪れました。彼らは単なる来場者ではなく、SBAのメッセージとビジョンを引き継ぐ大使であり、シャルジャの最高評議会の一員であり同国首長でもあるシェイク・スルタン・ビン・ムハンマド・アル・カシミ殿下によって50年前に設立された首長国の文化プロジェクトが成長し実を結んでいるのです。最新の成果は、2年連続で世界最大のブックフェアとして認められたことです」

SBA会長は次のように付け加えた。「ブックフェアの主要な目標の1つは、読書の重要性についての意識を高め、本の価値と影響を信じるコミュニティを構築することです。私たちは大幅にこの目標を達成しました。私たちの目標は、読書は知識人のためだけの活動であるという考えを超えることです。SBAでは、読書は音楽、映画、スポーツ、建築、ファッション、その他さまざまな分野にわたるコミュニティのすべての部分にとって重要であると考えています。これは、第41回SIBFにおけるゲストの多様性に反映されており、イベント参加中に彼らと本との関係が明らかになりました」

SIBFの総合コーディネーターであるコウラ・アル・ムジャイニ氏は次のように述べた。「第41回SIBFの活気に満ちた活動アジェンダは、世界中からの来場者、著名なアーティスト、スポーツ選手、作家を惹きつける包括的な体験を提供しました。来場者数の多さは、年齢や国籍を問わず、ゲストの要求に応える国際ブックフェアの地位と重要性を明確に示しています」

今年、SIBF2022には、アラブ圏からの1,298社、世界各地からの915社を含む、2,213社の出版社が参加した。今年のブックフェアの文化プログラムでは、SIBFは150人の著名な作家、知識人、クリエイティブを招き、ワークショップ、講演、セミナーなど200の活動を含む、1,500の活動とセッションを開催した。

エジプト・マフルーサ出版センターのアブド・エル・ガニ・モハンマド氏は次のように述べた。「シャルジャ国際ブックフェアに参加できることをいつも嬉しく思っています。今年は、次のような日本文学からの翻訳本の膨大なコレクションを持ってこのイベントに参加しました。『はだしのゲン』、『吾輩は猫である』、『細雪』はシリーズの2巻をアラビア語で発売しており、第3巻はカイロのブックフェアでまもなく発売される予定です」

「日本やアジアの文学は、エジプトと中東全体で非常に多くの人に親しまれていますが、最近になって、中東の多くの読者からこれらの本が非常に支持されていることが分かりました。私たちは、中東の読者がこれらの本を楽しんで読めるように、アジア文学の本をアラビア語に翻訳する活動を懸命に行なってきました」と付け加えた。

「参加して本当に良かったと思います。この期間中に私たちは、しばらくの間出版社会議を通じて入手しようとしていたいくつかの本の権利について合意を得ることができました。これは、シャルジャの最高評議会の一員であり同国首長でもあるシェイク・スルタン・ビン・ムハンマド・アル・カシミ殿下のスポンサーの下、シャルジャ国際ブックフェアの傍らで行われる最も重要な会議の1つであると考えています」

「私たちの日本文学には、『はだしのゲン』シリーズがあります。これは、第二次世界大戦と日本への核爆弾投下をめぐる、実話に基づいた10部構成の漫画シリーズです。社会小説『細雪』の第1部と第2部に加え、日本の作家夏目漱石の『吾輩は猫である』三部作もあります。また、最近では日本の作家である小酒井不木の短編小説集『死体蝋燭』も出版しました。これはホラー小説にジャンル分けされます」

「シャルジャのブックフェアは、まだこの地域で最重要かつ最大級のアラブの展覧会なので、私たちは毎年シャルジャのブックフェアに参加し、読者とコミュニケーションを取って当社の出版物に対する印象を知りたいと考えています」と同氏は付け加えた。

株式会社ジェイ・リンクスの金馬あゆみ氏はこう語った。「私たちは日本の広島市から本を持ち込み、SIBF2022で同市を紹介しました。昨年よりもはるかに多くの人々が来場してくださり、とても満足しています。私たちはお客様との会話を楽しみ、当社の本や広島、日本へ興味を持ってくれていることが分かって本当に嬉しかったです」

マンガ・アラビアの代表者は、SIBFへの参加について次のように述べた。「シャルジャ国際ブックフェアに参加し、パビリオンの来場者と一緒に特別な時間を過ごせて大変満足しました。読書への情熱、芸術に対する認識、そして若い読者から年配の読者に至るまで、様々なアラビア語で書かれたコンテンツへの強い関心があることに圧倒されました」

「ブースでは、1つは10歳以上の若者をターゲットとし、もう1つは15歳以上の若者をターゲットとした2つのマンガ雑誌で構成された、『マンガ・アラビア』誌を紹介しました。この2つの雑誌は、サウジアラビアやアラブのアーティストによって描かれ制作された作品と、アラビア語に翻訳された日本の作品の2種類の作品を載せています。これらの雑誌は、若い世代のためにアラビア語の役割を強化し、想像力を刺激し、原則を促進することを目指しています。私たちはブースで2誌の印刷版を配布するとともに、無料のアプリケーションも提供しました。当ブースではまた、幼児向けアラビア語マンガストーリーの面白い対話型ナレーションを提供する「Hakawati」コーナーで、子どもとその親のための対話型アクティビティも開催しました。日本語で名前を書くコーナー、しおりや弊社キャラクターの描き下ろしポスターなどのおみやげもあります」

「世界中の哲学、文学、またさまざまな科学のページの間で、来場者が卓越した体験をしており、私たちはこの展覧会にあふれている文化の多様性に驚きました。また、親子の関わりをベースとした、子どもの探求心と学習を強化する楽しく対話的な雰囲気のなかで行う子どものための革新的なアクティビティや、さまざまな分野の充実した素晴らしいワークショップも紹介されました」

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