



アブダビ:3月12日、アブダビの紀伊国屋書店にある「お茶カフェさくら」にて、いけばな小原流による「桜のいけばなワークショップ」が開催された。
ワークショップでは、2つのグループが2つのセッションを行い、桜を使っていけばなの概念と基本的な型を学んだ。
アラブ首長国連邦の国籍を持ち、いけばな小原流の講師の資格を取得したのは、アマニ・アルシェヒ氏が初めてである。
彼女は、アラブニュース・ジャパンに対し、このワークショップが「特別」だったのは桜だと語った。
「ワークショップが特別だったのは、日本から輸入した桜を使って、日本の春の季節をここに持ち込んだことです」と彼女は語った。
「多くの人が知っているように、桜は、4月に新しい学年が始まることや、新年度の開始など、日本において新しい始まりを表しています」と彼女は付け加えた。
Sakura Japan Sweetsの創業者でオーナーの千葉道代氏は、 「お茶カフェさくらで日本の伝統文化のイベントができてよかったです。ワークショップでは、参加者がそれぞれ桜の花を使った異なるデザインを作り、ほんものの日本の春を感じさせました。このワークショップは日本文化をうまく紹介するのに役立つと思います。次回も開催されることを願っています」と述べた。
日本のフラワーアレンジメントであるいけばなは、600年前に始まり、シンプルさ、非対称の美しさ、季節の要素を重視している。いけばなは、自由空間の美学に関心を示す点で、フラワーアレンジメントに関する世界の他の芸術とは一線を画している。
小原流は、日本が西洋世界に開国を始めた19世紀後半に小原雲心によって設立された。雲心は、小原流の代表的な表現である盛花を生み出した。また、盛花の盛り付けに最適な、浅くて広い器を設計した。小原流のフラワーアレンジメントは、低く幅の広い器に盛る「盛花」と、背の高い円筒形の花瓶に入れて作る「立花」の二本立てである。
現在、五世家元の小原宏貴氏の指導のもと、小原流は発展を続けている。小原流は、東京と大阪に事務所があり、日本国内に144の支部、世界に134を超える国際学級・研究会がある。また、会員は30万人を超える。