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サウジには美術館が「どうしても必要」 キュレーターが発言

07 Feb 2020
彫刻家でアートコレクターのタラル・アルトゥハエスは「私は、アートの普及、アートへの愛に貢献することで、国の役に立っています」と話す。(Arab Newsのテーア・アルフライジ撮影)
彫刻家でアートコレクターのタラル・アルトゥハエスは「私は、アートの普及、アートへの愛に貢献することで、国の役に立っています」と話す。(Arab Newsのテーア・アルフライジ撮影)
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Updated 07 Feb 2020
07 Feb 2020
  • サウジアラビア王国の芸術シーンは、芸術家たちが政府や民間部門からの支援を受けるなど、成長のポテンシャルを示している。

ハラ・タシュカンディ,リヤド

サウジアラビアの芸術シーンが、とうとう活況を呈するようになっていることは疑いようがない。多くの芸術家たちが、年来の努力が認められつつあるように感じているからだ。文化省のような政府機関やアート・ジャミールのような民間の組織からの空前の支援により、サウジの芸術家たちはとうとう世間から注目される機会を得つつある。

サウジの彫刻家タラル・アルトゥハエスはそのような芸術家の1人だ。彼は自身の彫刻作品で国際的に知られているばかりでなく、国内外でいくつかのアート展を準備・運営してきた熱心なアートコレクターでもある。

タラルは、自身の仕事場とギャラリーを個人的に案内したあとArab Newsと会い、サウジの急成長する芸術シーンや、自身がどれほどそれに貢献しているか、そして自身が近い将来のサウジに起きてほしいことについて、話し合った。

アルトゥハエスは、自身のおじである著名な彫刻家アリー・アル=トウハイスの作品に魅せられながら育った。「彼は私のおじであり、私の師でもありました。私は彼をおじとして愛していたばかりでなく、彼と彼の作品のファンでもありました。2009年に、私がこれから最初の彫刻を作るところだと彼に伝えたとき、彼はとても喜んでいて、そうなるのを待っていたよと言ったほどです」とアルトゥハエスは話した。

アルトゥハエスの好きな材料は大理石だとのことだが、彼はサウジアラビア中から自分で集めてきた金属や陶磁器や岩から彫刻を作ってきた。「ここにダワドミで採ってきた岩、メディナで採ってきた岩、それから、私が有名になる前にネオムで採ってきたものもあります」と彼は話した。

しかし、彼は彫刻家として有名であるにもかかわらず、視覚芸術全般を愛していることでも有名だ。彼は最初の5年間のキャリアを180回にのぼる様々なイベントで自身の彫刻作品を披露することに費やしたのち、より多くの時間を地域の芸術シーンを発展させることに捧げることを決めた。

そのために、彼は自身の仕事場であるNoqtahを立ち上げた。これは文字を識別するために使われる点を意味するアラビア語から名付けられており、かつて書家になることが夢であったアルトゥハエスにとって、それは敬意を表しつつ自身の個人的な芸術のスタイルを表現するための良い方法であるように感じられた。

バックグラウンド

  • サウジの彫刻家タラル・アルトゥハエスは、自身のおじである著名な彫刻家アリー・アル=トウハイスの作品に魅せられながら育った。
  • アルトゥハエスは彫刻家として有名であるにもかかわらず、視覚芸術全般を愛していることでも有名だ。
  • 彼は5年間にわたって180回にのぼる様々なイベントで自身の彫刻作品を披露したのち、より多くの時間を地域の芸術シーンを発展させることに捧げることを決めた。

「私は12年間にわたって書道を練習したのち、自分の欲する技能レベルに到達することは決してないだろうということに気が付きました。彫刻に転じた私がこれまでに作ってきた彫刻は、アラビア語やアラビア語の点の形に着想を得たものでした」と彼は話した。

アルトゥハエスは自身の仕事場の中に、自身のアートコレクションを所蔵するための個人的なギャラリーを設立した。このアートコレクションには、サフェヤ・ビンザグル(自身で美術館を持つ唯一のサウジアラビア人芸術家)、アーメド・フェレンバン、ファティマー・アル=ネマー、オスマン・アルクザイムや、その他数え切れないほどの人たちによる、きわめて高価な芸術作品が含まれている。このギャラリーはまだ公開されていないが、彼は訪れた高官や大使に対して何度かこのギャラリーを案内したり、所蔵する芸術作品のいくつかを展示のために世界中のギャラリーに貸し出したりしてきた。

アルトゥハエスは、サウジアラビア国内のもっと多くの美術館がサウジアラビアのアートに特化するのを見たい、と話した。「私たちは、そのことをどうしても必要としています。それによって、サウジアラビアのアートには大きな威信と大きな重要性が与えられるでしょう。サウジアラビアのアートは比較的新しく、私たちの50年や60年の歴史ではヨーロッパのそれのような500年や600年の歴史とは比べものになりませんから、私たちは遅れて旅を始めたのです。しかし、私たちにはここに多くの可能性があるのです。私は、より多くの純粋にサウジアラビアのアートに特化した美術館がオープンするのを待つことはできません」と彼は話した。

しかし、サウジアラビアの芸術シーンが過去数年のうちに大きく変わり、より多くのチャンスが日々利用可能になりつつあるということに、自身は喜んでいるとアルトゥハエスは話した。「目下のサウジアラビアに対する注目のすべてや、数多くの外国人や外国の代表が訪れていることで、私たちは彼らに、サウジアラビアの芸術家にできることをただ示すことができるのです」と彼は話した。

彼は過去数年間にリヤドの米国大使館と共同でいくつかの展示会の準備を行ってきたが、彼は他の外国の大使館や美術館から、より多く評価されることを望んでいる。

「私は、ドイツ大使や台湾大使やその他多くの人に、私の仕事場を訪れてもらい、私のコレクションを見せてきました。サウジアラビアのアートの小さな断片を世界に示すこと、これが私の役割なのです」と彼は話した。

彼はまた、将来的にサウジの芸術家や彫刻家のためのワークショップを開くことを望んでいる。プリンセス・ヌーラ大学の芸術・デザイン教育課程の学生30人と試験的に行ったワークショップを成功させた彼は、それを繰り返して体験することを楽しみに待っている。「私のキャリアのこの時点で、私には時間もお金もありませんが、それは明確に私の頭を離れないのです」と彼は話した。

しかしながら、彼が人々にひとつのことを知ってほしいとしたら、それは以下のようなことだ。「国の役に立つということは、たったひとつ以上のやりかたで成し得ます。私は、アートの普及、アートへの愛に貢献することで、国の役に立っています。その側面で私が成し遂げてきたほとんどすべての仕事は、非営利かつ完全に自発的なものでした」。

「私には、サウジの芸術やサウジの芸術家を評価し、彼らが成し得ることを全世界に対して示す義務があるのです」。

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