マドリード:ポップカルチャーへの言及を散りばめたシュールな作品でカルト的な人気を誇る日本人作家、村上春樹が水曜日、スペインの最高文学賞の一つを受賞した。
『ノルウェイの森』と『海辺のカフカ』の74歳のベストセラー作家は、現代生活の不条理と孤独を描いた複雑な物語で知られ、約50か国語に翻訳されている。
アストゥリアス王女賞を主催する財団は「彼の文学のユニークさ、その普遍的な範囲、そして野心的かつ革新的な物語の中で日本の伝統と西洋文化の遺産を調和させる能力」を称賛した。
この5万ユーロ(5万5千ドル)の賞は、レオノール皇太子妃にちなんで名付けられた財団が毎年芸術、スポーツ、科学研究に授与する8つの賞のうちの1つである。
ノーベル賞候補として常に有力視されている村上氏は、隠遁者である。
巨大カエルがサラリーマンに戦いを挑み、空からサバが降ってくる、いわゆる「村上ワールド」に読者は引き込まれるのである。
AFP