
米国のエレキギター大手フェンダーは30日、東京・原宿に世界初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」を開業する。コロナ禍で、自宅でエレキギターを楽しむ人が増えたことを追い風に、成長が続くアジア市場の取り込みを目指す。
開業に先立つ29日、報道陣に店舗を公開した。日本法人社長のエドワード・コール氏は「日本には今年、観光客が3000万人以上訪れ、30年には6000万人と予想されている。(彼らの多くは)買い物が目的だ」と強調。インバウンド(訪日客)が増加する中、富裕層らへの販売拡大を進める考えを示した。
店舗は地下1階~地上3階建て。エレキギターやアンプなどの販売に加え、メンテナンスなどのサービスも提供する。3階の高級品コーナーには390万円(消費税別)のエレキギターも陳列されていた。Tシャツやコップなどの雑貨も購入できるほか、地下には喫茶店を設け、演奏しない人も楽しめる。
時事通信