IKIGAI-SHUが主催するユニークな日本茶と音楽のペアリング体験がドバイで開催された。厳選された日本茶が、伝統的なメロディーと共に提供され、職人技の光るデザートが華を添えた。
IKIGAI-SHUのCEO兼創設者であるヴィクトリヤ・トーマ氏がアラブニュース・ジャパンの独占インタビューに応じ、この企画について語った。
「IKIGAI-CHA体験は、尺八の穏やかな音色とともに日本茶を愛でる文化的融合体験として考案されました」
「このイベントは、これらの伝統の静謐さと内省的な特質を融合させることで、参加者に尺八の生演奏に包まれながら新茶のニュアンス豊かな風味を探求する特別な機会を提供したいという思いから生まれました」
また、尺八奏者であるカイル調盟氏は「文化的な理解を深め、ユニークな一期一会体験を提供することを目指しました」とコメントした。
イベントは、音楽、茶道、高級料理の要素を組合わせた洗練されたアフタヌーンティーの形式で行われた。
尺八の名手、カイル調盟(ちょうめい)氏は、12世紀の曲から現代の曲まで4曲を選び、異なる尺八で演奏した。
音楽は、伝統的な技法と現代的な技法で淹れられたIKIGAI-CHAコレクションの最高級日本茶と、職人技が光るアミューズ・ブーシュを彩った。さらに、カイル氏が曲のエッセンスを俳句で吟じ、お茶を味わうひとときをより豊かなものにした。
まず最初に、滋賀県の伝統的なしぼりだし急須で、受賞歴のある「伝統本玉露」をゲストが自身で淹れ味わった。楽曲「調子」(「内なる子供を見つける」)がペアリングとして演奏され、その深い意味と深遠な響きが心の琴線に触れた。
自分で淹れることで、参加者はお茶のテイスティングと音楽鑑賞のプロセスをより深く味わった。
次にゲストは、IKIGAI-CHA特製のスパークリング抹茶と特製抹茶チョコレートを一緒に楽しんだ。ともに演奏された曲、「産 安(さんあん)」は情緒に溢れ、同時に高揚感を与えた。
楽曲「月光弄笛」は、寿月堂ほうじ茶アイスとほうじ茶チョコレートパフェとのセレナーデ。最後の曲「深山ひぐらし(みやまひぐらし)」のメロディーと抹茶ラテのペアリングでイベントは最高潮に達した。
イベント参加者の反応とフィードバックについて、カイル氏は次のように語った: 「参加者の反応は非常に好意的でした。参加者は、デリケートなお茶のテイスティングと尺八の生演奏を組み合わせた斬新なイベントの形式を大いに楽しみました。音楽と俳句、お茶、デザートの組み合わせは、豊かで瞑想的で多感性に訴える体験だったとのことです」
IKIGAI-SHUの今後のイベントや活動について、トーマ氏は 「IKIGAI-SHUは、アラブ首長国連邦のお茶愛好家に最高品質の日本茶を提供することをお約束します。IKIGAI-CHAの成功に後押しされ、私たちは日本文化の要素と他の芸術表現との融合を探求し、祝う、さらなるイベントを計画しています。また、今後のプロジェクトには、日本茶の品種をより深く探求することや、尺八の演奏を引き続き取り入れることが含まれ、より深い文化理解と鑑賞を促すことを目指します」と語った。
IKIGAI-SHUはUAEにおける世界日本茶協会の公式代表である。日本茶のカテゴリーを紹介し、日本茶の選び方、淹れ方、楽しみ方について、業界のプロや茶愛好家を教育することに注力している。