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プリゴジン氏搭乗で墜落したとされるエンブラエル社製ジェット機、安全記録は良好だった

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24 Aug 2023 03:08:19 GMT9
24 Aug 2023 03:08:19 GMT9

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗していたとされる、ロシアで墜落したエンブラエル社製のエグゼクティブ・ジェット機は、20年以上にわたる運用の中で事故は1度しか記録されておらず、機械的な故障とも無関係だった。

ロシア当局の発表によると、23日の夕方に墜落したプライベートジェット機は搭乗者全員が死亡し、その搭乗リストにプリゴジン氏が記載されていたという。ロシアのタス通信は、墜落した飛行機がブラジルのエンブラエル社製ジェット機だったと伝えた。

エンブラエルは声明を出し、レガシー600が関与したロシアの墜落事故については把握しているが、事故についてそれ以上の情報はなく、この機体に対しては2019年からサポートサービスを提供していなかったと述べた。

そして、「エンブラエルは、ロシアに課せられた国際的な制裁に従ってきた」と語った。ロシアへの制裁により、欧米の航空機メーカーはロシアで運航される航空機に対し、部品やサポートを提供することができない。

フライトレーダー24のオンライントラッカーでは、プリゴジン氏を乗せていたとされるエンブラエル社製のレガシー600(機体番号RA-02795)が、現地時間の18時11分(15:11 GMT)にレーダーから姿を消したことが確認できる。ソーシャルメディアに投稿された未確認動画には、プライベートジェットに似た飛行機が空から地上へと落ちていく様子が映し出されていた。

International Aviation HQの情報によると、レガシー600は2002年に運行を開始し、2020年の製造終了までに約300機が製造された。

また、レガシー600が関与する事故記録は1件のみで、それは2006年、ブラジルにあるエンブラエル社の工場から米国へ向かう途中、ゴル航空のボーイング737-800と空中衝突した事故であるという。

この事故では機体が損傷したにもかかわらず、パイロットがエンブラエル機を着陸させ、死傷者は1人も出なかった。一方、ボーイングの民間航空機は墜落し、乗っていた154人全員が死亡した。

2年後、ブラジル空軍は報告書を公開し、2人の米国人パイロットと航空管制官の間に通信の不備があったことが空中衝突の原因だったと述べた。

当時、パイロット側の弁護士は、事故の責任は個々の航空管制官とブラジルの航空管制システムに付随する欠陥にあると主張していた。

ロイター

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