ソウル:韓国軍によれば、北朝鮮は再び韓国に向けてゴミを運ぶ風船を飛ばしており、戦争で分断されたライバル間の緊張が高まる中、奇妙な心理戦キャンペーンに拍車をかけているという。
韓国の合同参謀本部は土曜日に、風は風船を韓国の首都ソウルの北の地域に運ぶ可能性があると述べた。ソウル市役所と京畿道庁は、空から落下する物体に注意し、風船を発見したら軍か警察に通報するよう市民に呼びかける警告文を出した。
負傷者や物的損害の報告はない。
北朝鮮はここ数週間、紙くず、布くず、たばこの吸い殻を載せた2000個以上の風船を南に向けて飛ばしている。これは、韓国の市民活動家が国境を越えて反ピョンヤンの宣伝ビラを飛ばしたことに対する報復だと北朝鮮は説明している。
先月末、少なくとも1つの北朝鮮の風船が運んだゴミが韓国の大統領官邸に落下し、韓国の重要施設の脆弱性が懸念された。この風船には危険物は含まれておらず、誰も怪我をしなかったと韓国の大統領警護部は述べた。
韓国は北の風船作戦に反発して、最前線の拡声器を起動させ、プロパガンダ・メッセージやK-POPの歌の放送を流した。冷戦時代のようなキャンペーンは緊張を高め、ライバル同士はより強力な手段をとると脅し、重大な結果をもたらすと警告している。
戦争で分断された朝鮮半島は、北の核開発への野心の高まりと、北の脅威に対抗して南がアメリカや日本との合同軍事演習を拡大していることで、ここ数年で最も高い敵対関係にある。
AP