
大手銀行5行は29日、10月の住宅ローン金利を発表した。代表的な固定期間10年の基準金利は、3カ月連続でそろって引き上げる。日銀が7月に長期金利の上限を0.5%から事実上1%に引き上げた政策修正を受け、長期金利が上昇していることを踏まえた。
10年固定の最優遇金利は、三菱UFJ銀行が前月から0.06%上昇の0.94%、三井住友銀行は0.05%上昇の1.14%、みずほ銀行が0.10%上昇の1.45%、りそな銀行は0.08%上昇の1.65%。一方、金利体系を見直した三井住友信託銀行は0.04%低い、1.26%とした。
米金利上昇などを受け、長期金利は上昇が続いている。29日には長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時0.770%と約10年ぶりの高水準に達した。固定金利には今後もさらに上昇圧力がかかる可能性がある。
一方、短期金利が影響する変動金利の最優遇金利は3行が据え置いた。りそな銀は0.03%低い0.340%、三井住友信託銀は0.07%低い0.405%。
時事通信