
アラブニュース、ロンドン
バージン・ハイパーループ・ワン(VHO)は、サウジアラビアが新設した投資省からビジネスライセンスを取得した。これはワシントンDCにおける米国-サウジアラビアビジネスフォーラムで発表され、サウジアラビア交通相が世界初のハイパーループ研究を全国レベルで行おうとする動きを受けてのこと。この取引の下で、VHOは実現可能なルート、見込み需要、経費見積もりを検討していく。
「これをスタートとして、地域のリソースに投資し現地運営を可能とするための恒久的な存在を確立させていくつもりです」とティム・ウィルキンソンは言った。彼はVHOで戦略&成長部門の上級管理職を務める。「この動きはハイパーループテクノロジーの商業化に向けた重要な前進を意味し、サウジアラビアが世界的なハイパーループ開発の最前線となるのを推し進めるはずです」
[caption id="attachment_10731" align="alignnone" width="670"]昨年キングアブドゥッラーエコノミックシティーとVHOは、バージン・ハイパーループ・ワン・センター・オブ・エクサレンスを創設するための研究結果を発表し、同センターは統合されたテストトラックを含むことになる。
その研究によれば、このプロジェクトは現地に124,000 のハイテク職をもたらし、ロボット技術と人工知能の進歩を取り込むことによってテクノロジー関係のサポートを強化し、同時にサウジアラビアの国内総生産を2030年までに推定40億ドル増大させる可能性があるという。
VHOは2018年にミスク財団と技術提携を結び、そのロサンゼルス・イノベーションキャンパスに20名のサウジアラビアの学生を迎えた。
VHO は、自社のハイパーループテクノロジーの大規模テストを成功させた世界唯一の企業だと自称する。
現在VHO は政府、提携先、世界中の投資家たちと協働してハイパーループを実現させようとしているが、一部にはこのテクノロジーが人間の輸送には適さないという意見もある。
VHOのウェブサイトによると、ハイパーループへの投資家たちには現地企業のDP ワールドやアブダビキャピタルグループが含まれている。