
日本アブダビ経済協議会(ADJEC)第10回会合は木曜日、UAEのネット・ゼロへの取り組みと国連の持続可能な目標を支援する姿勢を強調した。
また、持続可能なエネルギーに関するグループ活動報告も行われた。
第10回セッションは、アブダビ経済開発局(ADDED)のアーメド・ジャシム・アル・ザービ長官と、中東協力センター(JCCME)の小平信因 理事長が共同議長を務めた。
「過去数年にわたり、アブダビと日本の協力関係は多様化し、大きく発展し、貿易と投資を促進してきた。ADJECは、経済協力を促進し、協力の新たな道を探るための重要なプラットフォームであり続けている」とアル・ザービ氏は述べた。
「アブダビのトップ貿易パートナーの1つとして、ADJEC第10回会合では、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するという我々のコミットメントを強調することが極めて重要です。UAEは、我々の継続的なコミットメントを反映し、『持続可能性の年』を延長し、持続可能な経済発展を特徴とする未来を育むためのイニシアチブを加速させている」とアル・ザービ氏は付け加えた。
アル・ザービ氏は、2023年7月に岸田文雄首相がアブダビの事業体と日本の事業体の間で20以上の協定が結ばれたことを明らかにした。
さらに、小平理事長はセッションでスピーチを行い、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するという日本のコミットメントを強調した。
「カーボンニュートラルへの移行が長期的な課題となりつつある世界的な潮流の中で、この(目標)達成を目指します。この課題を共有することを考えれば、アブダビと日本の間には、次世代に向けた多層的な協力の機会が十分にあると思います」と述べた。
「ADJECのワーキンググループ(持続可能エネルギー、教育・人材育成、インフラストラクチャー)は、我々の開発プログラムを強化する上で極めて重要な役割を果たしています。脱炭素化に焦点を当て、私たちは日本企業とアブダビの機関や企業を対象にワークショップを開催し、将来の開発に向けて貴重な知見を提供してきました」と付け加えた。
さらに、シハブ・アーメド・アル・ファヒーム駐日アラブ首長国連邦大使は、二国間の重要性を強調し、UAEがこの関係をさらに拡大することを熱望していると述べた。
「3つの柱からなる新しい日・UAEイノベーション・パートナーシップ(JUIP)は、世界が脱炭素化に向けて前進している中、クリーンエネルギー、グリーンケミカル、リサイクル技術などの分野で両国のパートナーシップを強化する道を開くでしょう」と述べた。
同セッションには、日本の岩田和親経済産業大臣と磯俣 秋男駐UAE日本国大使が、高官、経営幹部、政府関係者と共に出席した。
UAEは中東における日本のトップ貿易パートナーのひとつであり、日本はUAEにとって世界第3位の貿易相手国である。
2023年1~10月の日本・UAE間の貿易総額は5兆6158億6800万円(382億米ドル)を超えた。
ADJECは2011年の設立以来、アブダビと日本の二国間関係強化に大きく貢献してきた。