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アラムコは原油生産量の大幅な増大を加速する:CEO

17 Mar 2020
アラムコがどれだけ早くMSCを1日あたり1,300万バレルに押し上げることができるかによって、世界の石油市場の全体の状況が決まってくることになろう。(AFP)
アラムコがどれだけ早くMSCを1日あたり1,300万バレルに押し上げることができるかによって、世界の石油市場の全体の状況が決まってくることになろう。(AFP)
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Updated 17 Mar 2020
17 Mar 2020

フランク・ケイン

ドバイ:世界最大の石油会社であるサウジアラムコは、世界の原油ビジネスにおける市場シェアの争いが激化する中、生産能力の大幅な拡大を加速する計画に取り組んでいる。

アミン・ナセル社長兼CEOは、ウェブ放送でアナリストに対し、アラムコは来月までに1日当たり1,200万バレルを生産し、数ヶ月以内に既存の在庫から1,230万バレルに達することができると語った。このレベルは、追加の設備投資なしで維持できるという。

サウジ政府が命じた総最大持続可能生産能力(MSC)を1,300万バレルに押し上げるには、さらに時間がかかる可能性がある。彼は増産のスケジュールを示すことは拒否した。

前回MSCを増大した際は、2004年から2010年まで約6年かかったと言うアナリストに対し、ナセル氏は、「MSCを増やすようにとの要請があり、我々はそれを加速的に進めているところです」と応えた。

「前回、このような大幅な増産に数年かかったというのは事実ですが、それは今とは異なった時期であり、利用可能な資本の状況も異なっていました」とナセル氏は言う。

「我々には必要に応じてそれを加速させる柔軟性があり、現在それを検討しています。それを既存の油田の範囲内で行うべきか、それとも新たな生産能力を増やすことにするかどうか次第です」と彼は付け加えた。

「現在それを評価しているところで、その決定に応じて、タイムフレームを検討することになります。」

アラムコがどれだけ早くMSCを1日あたり1,300万バレルに押し上げることができるかによって、世界の石油市場の全体の状況や、ロシアや米国の他の生産者の対応が決まってくることになろう。

電話会議は、前日に発表された2019年のアラムコの決算報告について詳しく説明するためのものであった。

決算では、882億ドルの営業利益が示されているが、これは、世界的に困難なマクロ経済状況に直面して生産量と価格が下落したことにより、前年に比べ減少している。

ナセル氏は、収入の減少の80パーセントはアラムコの手の及ばない要因によるものだったと言う。

アラムコは決算報告の中で、設備投資を昨年は350億ドルから400億ドルの範囲であったものから、今年は250億ドルから300億ドルに削減することになろうと述べている。

ナセル氏はアナリストに対し、コロナウイルスの流行の経済的影響による世界的な需要への打撃により、アラムコは来年の設備投資のさらなる削減を検討していると語った。

彼は、「さらなる効率化が必要になる可能性があり、2021年の計画を検証中です」と述べ、石油の増産に関連したガス産出量の増加により、アラムコはガスへの支出を「最適化」できるであろうと説明した。

アラムコが上場企業として初めて投資家に向き合った1時間にわたる議論の大半は、世界的なパンデミックによる世界的な需要の低下、それに伴うエネルギー需要の大幅な落ち込みを中心に行われた。

「コロナウイルスの影響に関しては、状況は急速に変化しており、成長への影響は不確実です」と彼は言う。

「しかし、我々は事業と財務の力が維持されるように努め、すでに計画された2020年の設備投資を合理化するための措置を取っています」と彼は付け加えた。

「我々のビジョンは明確です。そのユニークな規模、低コスト、低資本集約度そして信頼性は、最も信頼性の高いエネルギー会社としての地位を維持しながら、成長とずば抜けた収益をもたらします。たとえば、当社には50年以上の埋蔵量があるため、他の生産者と同じような生産上の困難に直面することはありません。」

ナセル氏は、将来の石油価格レベルに関するアナリストの質問に次のように答えた。「我々は他のどの会社よりもコストが低いです。低い石油価格を維持できます。」

ブレント原油の価格は、電話会議中に1バレルあたり30ドルを少し上回るところまで下落した。

ナセル氏は、非政府株主への配当支払いを優先し、年間750億ドルを維持するというアラムコの約束を改めて表明した。これはこの世界の上場企業が支払う最新の配当となる。

アラムコのハリド・アル・ダバグ最高財務責任者は、2019年の決算は、収益性、キャッシュフロー、資本利益率、配当の4つの主要な財務基準で、アラムコがすべての主要な独立石油会社を合わせたよりも大きいことが示されたと述べている。

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