ワシントン:鈴木俊一財務相は金曜日、当局が為替市場の行き過ぎた動きに対して適切な措置を講じると述べ、投資家に対して円を下げすぎないようにとの警告を繰り返した。
鈴木財務相は、米国と欧州の中央銀行が、より制限の少ない金融政策に軸足を移す時期やペースについて、市場の関心が高まっていると述べた。
「こうした動きをめぐる不確実性と市場の憶測が、外国為替市場を含む金融市場のボラティリティを高めている」
「為替レートはファンダメンタルズを反映して安定的に動くことが重要であり、過度の変動は望ましくない。過度な変動に対しては適切な措置をとる」と、ワシントンで開かれている国際通貨基金と世界銀行の春季総会の中で述べた。
米利下げ観測の後退によるドル高で、円相場は34年ぶりの安値をつけ、日本当局による為替介入の可能性が高まっている。
日米韓は水曜日、初の3カ国財務対話で為替市場について「緊密に協議」することで合意し、最近の急激な通貨下落に対する東京とソウルの懸念を認めた。
ロイター