
リヤド:サウジと中国の投資は、アラムコが栄盛石化(Rongsheng Petrochemical Co.)との合弁事業を模索し、液化化学戦略を推進することで強化されようとしている。
報道発表によると、この合弁事業はSASREFとしても知られるサウジアラムコ・ジュベイル製油所で行われる。
王国内のジュベイル工業都市に位置するこの施設は現在、原油を石油製品に加工しており、生産能力は日量30万5000バレルである。
栄盛は最近、SASREFの株式50%を取得する可能性を検討するための協力枠組み契約に調印した。
この合意はまた、SASREFにおける液体から化学製品への拡張プロジェクト開発のための基礎固めでもある。さらに、報道発表では、アラムコが栄盛の関連会社である寧波中金石化有限公司の株式50%を取得する可能性についても言及した。
アラムコ・下流部門社長のモハメド・Y・アル・カフタニ氏は 「これらの協議は、サウジアラビア王国と中国の両方において、戦略的パートナーである栄盛と液体から化学品への戦略を進めるという我々の意欲を浮き彫りにするものです」と述べた。
また、「我々の既存の関係を構築することで、重要な地域での事業拡大を進め、サウジの川下部門に新たな投資を呼び込むことを目指しています 」と付け加えた。
2023年7月、アラムコはオランダに本社を置く子会社アラムコ・オーバーシーズ社を通じて栄盛の10%の権益を取得した。
栄盛は一方、ZJPCの100%の株式を保有している。ZJPCは、アロマティック生産コンプレックスを運営し、高純度テレフタル酸の生産に焦点を当てた合弁事業に興味を示している。
サウジアラムコは4月初め、中国のHengli Petrochemicalの株式10%を取得する交渉を進めていることを明らかにした。アジア諸国におけるアラムコの下流部門での存在感を高めるのが狙いだ。
声明の中で、サウジアラムコは、規制当局の承認を待って、提案された取引に関する覚書に署名することに言及した。