ADNOCは「数千トン」のブルーアンモニアを日本に送った。
この貨物は発電用に使用されるもので、低炭素燃料の商業用バルク貨物としては世界初の認定となる。
ADNOCのブルー水素事業開発責任者であるトーマス・パースフィールド氏は、「数千トンで、完全な商業貨物です。アブダビのUAEアンモニア製造施設で積み込まれ、数日前に無事に日本に届けられました」と、パースフィールド氏は付け加えた。
パースフィールド氏は、今週開催された世界水素サミットで、このマイルストーンについて語った。
これまでADNOCは、低炭素アンモニアのテスターロードのみを送っていたが、それは2021年のことだった。パートナー企業である三井物産へのこの巨大な出荷は、監視機関であるテュフズードによって「低炭素」と認定された初めての規模である。
出荷されたアンモニアは、ルワイス工業団地にあるアドノック(ADNOC)のファーティル施設で製造された。
低炭素ブルーアンモニアは天然ガスを原料として製造される。低炭素と呼ばれるのは、製造過程で発生するCO2を貯蔵・隔離するためである。アンモニアは燃料として直接使用することも、ブルー水素の製造に使用することもできる。
「これは、商業規模のブルー・アンモニア・サプライ・チェーンにとって、世界初の本当に画期的な瞬間です。私たちは、重工業から排出される削減困難な排出ガスに対処する低炭素アンモニアの可能性の先陣を切っていると考えています」
UAEは、その膨大なガス埋蔵量とCCUSの経験を活かし、ブルー水素とアンモニアの世界的リーダーとしての地位を確立しつつある。ADNOCは、2025年までに年間100万トンのブルーアンモニアを生産し、世界に輸出する計画だ。