リヤド:人工知能の専門家たちは、リヤドで開催された第3回グローバルAIサミットで、この技術の将来像を発表した。
AIはすでに猛烈なスピードで進化しており、ある専門家は、わずか10年後には人間は技術の後塵を拝することになるかもしれないと述べた。
ソフィノヴァ・デジタル・メディシンのパートナー、サイモン・ターナー氏は 「10年後には、人工知能のようなものができていると思います」
「つまり、基本的にどんなトピックに関しても、人間よりも洗練された、より知的なモデルを持つようになると思います。それは非常に強力で良いことだと思いますし、危険なことだとは思いません」と語る。
ターナー氏の希望は、AIがビジネス上の雑務を自動化するモデルを作り出し、従業員の時間を解放して価値を生み出すことだ。
しかし、RISE.aiの共同CEOであるリチャード・ベンジャミンズ博士は、人工知能はテクノロジーの進化の鍵ではないかもしれないと述べた。
「10年後には、人工知能ではなく、より優れた問題解決能力を持つようになると思います」
「つまり、感情や、恐怖や、権力や、AIが何を望んでいるのか、AIが何を意図しているのかということではなく、難しい問題を解決することなのです。つまり、人間が運転席に座るということです」
しかし危険なのは、AIが難しい仕事をすべて引き受けることで、人間の脳力が低下することだとベンジャミンは付け加えた。誰が電話番号を覚えているのだろうか?
「もう考える必要もないし、創造的である必要もないのだから」
「すべてAIがやってくれる。だから、それがまだほとんど見えていないリスクのひとつだと思います。将来的には、精神的に健康でいるためにジムに通う必要がある」
しかし、AIの進化にはプラス面もあるとターナー氏は付け加えた。
「研究においては、信じられないような画期的な生物学的発見がなされると思います。私たちがどのように働くのか、なぜそのようになるのか、なぜ病気になるのか、どうすれば予防できるのか」
「開業医の診察を受けるとき、突然何らかの異常が現れたとしても、より合理的な方法で、その人に何をすべきかがわかるようになります」