
東京:アラブ首長国連邦宇宙庁(UAESA)は、三菱重工業(MHI)と小惑星帯探査ミッション(EMA)の打上げ輸送サービス提供で正式合意した。
金曜日にこのニュースを発表したMHIは、日本の宇宙機関にH-IIAロケットとH-IIBロケットを提供している。これは、2018年に打ち上げられたKhalifaSat(ハリーサファット)と2020年に打ち上げられたEmirates Mars Mission(エミレーツ・マーズ・ミッション)に続く、MHIとUAEの3つ目の打ち上げ輸送サービス契約である。
EMAは13年間のミッションで、6年間の探査機開発期間と7年間の火星以遠の主要小惑星帯への飛行が予定されている。探査機は一連の接近フライバイを行い、メインベルト小惑星のユニークな観測を行い、7番目の小惑星ユスティシアに着陸する。
小惑星帯へのエミレーツ・ミッションのミッション・ディレクターであるモフセン・アルアワディ氏は、次のようにコメントしている。
「H3ロケットの強化された能力と、三菱重工の精度と卓越性へのコミットメントを考えると、我々はH3ロケットに大きな期待を寄せている」
UAE宇宙庁は、2028年第1四半期に打ち上げが予定されているエミレーツ火星探査ミッションの後継ミッションである小惑星帯探査ミッションの一環として、シェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム氏にちなんで命名されたMBR探査機の開発を主導している。
三菱重工の防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部長の五十嵐巌氏は、次のように述べている。「UAEの重要な国家ミッションに再び打上げ輸送サービスを提供できることを光栄に思い、また打上げ輸送サービスのプロバイダーとしてプロジェクトを支援できることを大変うれしく思います」
MHI打上げ輸送サービスは、H-IIAロケットとH-IIBロケットで98%以上の高い成功率を達成している。2005年以来、連続50回以上の打上げを成功させている。