
東京:東京株は火曜、値下がりの中取引を開始した。原油価格の急落により投資家心理が悪化する中ウォール街の相場が下落したことを受けた形だ。
日経225指数は午前の取引で188.84ポイント(0.96%)安の19,480.28円をつけた一方、より広範なTOPIX指数は13.46ポイント(0.94%)安の1,418.95となった。
岡三オンライン証券の伊藤嘉洋チーフストラテジストは、「日本株は米国市場の下落を背景に売り注文に牽引されたと見られる」と述べた。原油価格がマイナス圏に落ち込むという前例のない暴落の余震を受けた格好だ。
任天堂は、ゲーム大手の同社が急増する在宅需要に対応してSwitchゲーム機を増産するとの報告を受けて1.02%安の45,460円をつけた。
ANAホールディングスは、コロナウイルス拡大による需要の大幅な落ち込みと大量のキャンセルを受け年間純利益予測を71%引き下げた後、1.73%安の2,440円となった。
その他の主要株も概ね下落した。市場大手のファーストリテイリングは1.61%下げの48,940円、チップ製造機器メーカーの東京エレクトロンは2.00%下げの22,780円、三井住友フィナンシャルは1.68%減の2,668.5円となった。
ドルは、月曜日遅くのニューヨークでの107.67円に対して、午前のアジア取引では107.67円をつけた。
ウォール街では、アメリカの原油価格を示すウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物の5月物原油が1バレル当たりマイナス37.63ドルに急落したことを受け、ダウは2.4%下げの23,650.44で取引を終了した。
AFP