
リヤド:Joint Organizations Data Initiative(JODI)の最新データによると、サウジアラビアの10月の原油生産量は前年同月比0.36%増の897万バレル/日となった。
輸出は5.91%減の592万B/Dとなった。国内の石油需要も前年比96,000B/D減少し、249万B/Dとなった。
10月の精製原油輸出は前年同月比35%増の141万B/Dと急増したが、9月比では9%(13万9,000B/D)の減少となった。
主な精製製品にはディーゼル、自動車用ガソリン、航空用ガソリン、燃料油が含まれる。ディーゼルの輸出は精製品出荷の46%を占め、モーターガソリンと航空用ガソリンは20%、燃料油は13%であった。特筆すべきは、10 月のガスディーゼル出荷量が 43%増の 641,000 bpd であったことである。
サウジアラビアの製油所生産量は前年同期比29%増の274万B/Dに達し、精製品全体に占めるディーゼルの割合は45%、次いで自動車・航空用ガソリンが25%、燃料油が17%だった。
OPEC+は最近、市場安定化のために当初実施された供給削減をさらに3ヵ月延長し、2025年3月まで延長した。
自主的な削減量は220万B/Dに達し、2025年4月から2026年9月までの間に段階的に削減される。
サウジアラビアやロシアなどの主要生産国を含む同盟は、2022年以降に導入された措置の一環として、世界需要のおよそ5.7%にあたる586万B/Dを保留している。
第38回OPEC・非OPEC閣僚会合で合意されたこの協定は、UAEが2025年4月から30万B/Dの増産を行うことも認めている。
こうした努力にもかかわらず、ブレント原油価格は堅調に推移し、今年は70~80ドルで取引されている。
原油の直接使用量
サウジアラビアの10月の原油直接消費量は、前年同月比32%減の36万2,000B/Dとなり、9月から30.1%減少した。これは、季節的な需要シフトと王国のエネルギー戦略における構造的な変化によるもので、過去7ヵ月で最低の水準となった。
減少の主な原因は、10月の気温が低く、特に夏の間エアコンに頼っていた地域の電力需要が大幅に減少したことである。さらに、王国の電力インフラの改善により、バックアップ・エネルギー源としての原油への依存度が低下した。